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■風とゆききし
■東京裁判第三集真珠湾奇襲
■炭坑
■富士山頂観測所
■海に生きる 遠洋底曳漁船の記録
■飛騨のかな山
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■新風土記─北陸
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■野を越え山を越え
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■小さな町の小さな物語
■ロダン
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■夜明け前の子どもたち
■ぼくの中の夜と朝
 
風とゆききし
Coming and Going with the Wind

1989年/カラー/16ミリ/154分

製作:財団法人 盛岡市民福祉バンク
製作・監督:柳澤壽男
撮影:瀬川順一、瀬川浩、柳田義和
助監督・スチール:小林茂 
音響:村上文明、長島久雄 
音楽プロデューサー:斉藤晃 
音楽ディレクター:八木良弘 作曲:木村政巳 
録音:奥井義哉 解説:伊藤惣一

『風とゆききし』は、4年がかりで撮影された、柳澤壽男監督最後の長大なドキュメンタリー作品である。クランク・インした後その撮影は延々とのび、なおかつ完成後にも被写 体である福祉施設との間にトラブルが生じて、その施設で上映されたフィルムは、彼が完成させたものより15分間も短いものだった。  この映画の撮影中に、なぜ製作に延々と時間がかかるのかを解明するために、私は「福祉映画祭in名古屋」という催しで、彼に説明を求める集会をやったことがあった。約2時間分の無声のラッシュ・フィルムを会場で上映し、それを見ながら私が質問者となって彼とマイクロフォンを使った対話をしたのである。その時、彼はこういう話をした。  「この福祉施設では、通所する男の障害者と女の障害者の、退所時間が違えて設定してあるのです。なぜだか解りますか?」その理由はこうなのであった。「いっしょに退所させると、双方がデートする可能性があるからですよ」。  今回、山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映されるフィルムは、もちろん監督が編集したままの完全版である。彼が次に製作を予定していた作品『ナース・キャップ』は、残念ながらついにクランク・インすることはなかった。 [白井佳夫]
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COPYRIGHT:Yamagata International Documentary Film Festival Organizing Committee