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<■野を越え山を越え
<■どこかで春が
<■小さな町の小さな物語
<■ロダン
<■東レパイレン
<■夜明け前の子どもたち
<■ぼくの中の夜と朝



 
どこかで春が
Somewhere It's Spring
1958年/モノクロ/16ミリ/65分
製作:新映画ぷろだくしょん 監督:柳澤壽男 
脚本:厚木たか 撮影:瀬川浩 音楽:草川啓 
出演:今村正一、市口淑子

大阪の中学校を舞台に暴れん坊の一少年の更生を扱った児童劇映画だが、教育的メッセージよりも少年たちの心の内が観るものに伝わる秀作。



小さな町の小さな物語
A Little Tale about a Little Town
1960年/モノクロ/16ミリ/39分
製作:記録映画社 監督:柳澤壽男 脚本:古川良範
撮影:藤洋三 出演:朝霧鏡子、京知子、清水金一

3人の子供に加え、夫に死に別れた妹とその子まで引き取って育てている気のいい夫婦をユーモアを交えて描く。


ロダン
Rodin
1962年/カラー/16ミリ/23分
製作:日本映画新社 監督:柳澤壽男 
撮影:藤田正美 ピアノ:高橋悠治

上野の国立西洋美術館にあるロダンの彫刻の数々を捉えた意欲的な美術映画。カラーニュープリント版で上映。



東レパイレン
Toray Pylen
1963年/カラー/16ミリ/21分
製作:日本産業映画センター 企画:東洋レーヨン 
監督・脚本:柳澤壽男 

夢の繊維といわれたポリプロピレンの性状を、アニメやイラストなどを使ってカラフルに紹介したPR映画。カラーニュープリント版で上映。



夜明け前の子どもたち
Children Before the Dawn
1968年/モノクロ/16ミリ/120分
製作:「夜明け前の子どもたち」製作委員会、国際短編映画社
企画:財団法人大木会・心身障害者福祉問題綜合研究所 監督:柳澤壽男 脚本:秋浜悟史 
撮影:瀬川順一 音楽:三木稔

『夜明け前の子どもたち』は、柳澤壽男監督が初めて作った、福祉施設の長編ドキュメンタリー映画である。「映画のフィルムを使って、障害者のための福祉を目的に作られた施設の活動に、どうやって参加したらいいのだろう?」という初心の問いを、ナイーブに映像化したような作品だ。ここから、その後の4本の長編ドキュメンタリー作品の、果 敢な製作がスタートしていくのである。その初心のういういしさが、とても好ましい一作だ。 [白井佳夫]



ぼくの中の夜と朝
Night and Morning Inside Myself

 
1971年/カラー/16ミリ/100分
製作:社団法人西多賀ベッドスクール後援会
製作:今野正己、浮田洋一
監督:柳澤壽男
脚本構成:大沼鉄郎
撮影:石井尋成、秋山洋、長田勇
編集:高橋春子 音楽:松村禎三
録音:大橋鉄矢
解説:伊藤惣一 監修:近藤文雄 
『ぼくのなかの夜と朝』の完成後、被写 体の障害児たちの父母と、柳澤監督との間に、ちょっとしたトラブルが生じた。フィルムの中で障害児たちの主治医が言っているある言葉を、映画で公表されることを、父母たちがためらったのである。この時に監督は、被写 体の障害児たちにこう問いている。「出演者は君たちだ、どうしよう。君たちが反対ならカットしよう」と。すると子供たちは言ったそうである。「そのままでいいよ、だって本当のことなんだもの」と。 [白井佳夫]
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