へんしんっ！
Transform!
日本／2020／日本語／カラー／デジタル・ファイル／93分
監督、編集、企画：石田智哉
撮影：本田恵
録音、製作：藤原里
配給：東風
他者にカメラを向けつつしょうがいをもつ自身の身体に対峙する監督。自身のゆびが他者のゆびとふれあい、自身の身体が他者の身体と相互に影響しあい動きだすとき、「しょうがい」は個として屹立した表現となる。本作は映画の枠を押し広げ、「映画とは何か」という原初的な問いを、愚直に探究しているようである。
【監督のことば】映像制作は、これまで自分が恐れ、ふれずにいた問いへ向き合うことでもあった。どう作るか迷い、かけてもらう言葉に揺れながら、カメラを介して人々と会うことで、自分はゆっくりと変わった。気づけば、自分を作品の一被写体とし、身体で表現することに夢中になっていた。他者を知ろうと始めた制作が、無自覚だった数々の自分と出会わせてくれるものになろうとは、思いもよらなかった。
石田智哉1997年生まれ。立教大学現代心理学部映像身体学科卒業、同大学院修士課程在学中。大学在学時は映像制作ゼミに所属。サークル「バリアフリー映画上映会」の企画・運営を行う。大学院では、作品を届ける過程も含む創作活動を通じて、作者の身体観やしょうがい観に起こる変化に着目した研究をしている。