それぞれの「アラブの春」
協力:パッソ・パッソ
2011年、民衆デモによりチュニジアで長期政権が崩壊したことを発端に、その影響が周辺諸国に波及した、いわゆる「アラブの春」は、人々にどんな影響を与えたのだろうか。政変によってめまぐるしく変わる社会にじっくり対峙し、様々な角度から描いた作品を上映する。
会場:フォーラム4、山形市民会館ギャラリー
イエメンで徐々に革命に巻き込まれて行く観光ガイドを描いた『気乗りのしない革命家』、作品でイスラーム主義批判をしたために、インターネット上で激しい攻撃にさらされる監督自身を描いた『悪意なき闘い』、子どもを連れて路上に暮らす女性が、喧噪の中で普通の明日を渇望する『良いはずだった明日』、チュニジアで、政権崩壊後初の民主的選挙を追った『共通の敵』、大手新聞社アル=アハラーム社内を隅々まで固定カメラで捉えることで、エジプトの過去と未来に思いを馳せる『選ばれた物語』、そして、いま/ここを描き続ける映像作家大木裕之が、エジプトの「いま」を思考した『SSS ― 2013 YAMAGATA mix』を上映する。併せてYIDFF 2011より『何をなすべきか?』を参考上映。