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ビートニク
The Source

アメリカ/1999/英語/カラー、モノクロ /35mm(1:1.66)/90分

監督・脚本・編集・製作:チャック・ワークマン
撮影:トム・ハーウィッツ、ナンシー・シュレイバー、ドン・レンザー、ホセ=ルイス・ミグノネ、
アンドリュー・ディンテンファス
音楽:フィリップ・グラス他
エグゼクティブ・プロデューサー:ヒロ・ヤマガタ
製作会社・提供:ビート・プロダクションズ(
Beat Productions)
195 S. Beverly Drive, Beverly Hills, CA 90212, U.S.A.
Phone: 1-310-271-0964 / Fax: 1-310-271-0793



チャック・ワークマン
Chuck Workman

ペンシルバニア州フィラデルフィア出身。映画作家、劇作家、ビデオ・アーティスト、編集者、プロデューサーと、その活動の幅は広い。テレビ業界での仕事、オペラや演劇の演出の経験もある。主な作品は、長編劇映画『The Money』(1975)、アンディー・ウォーホルについての映画『Superstar』(1991)、短編劇映画『Not Us and That Good Night』など。『Precious Images』(1986)はアカデミー賞最優秀短編(実写 )部門を受賞。HBOの『And the Band Played on(そしてエイズは蔓延した)』(1993)、および長編『Flubber』(1997)も手がけている。1992年、同年アカデミー賞授賞式の演出の仕事に対してエミー賞にノミネートされた。彼の映画作品のうち5本がニューヨーク近代美術館収蔵作品である。

1944年、ジャック・ケルアック、アレン・ギンズバーグ、ウィリアム・バロウズの3人はニューヨークで出会った。ここからビート・ジェネレーションは萌芽し、彼らの著作、行動を通 して全米中に広がっていった。それは戦後の不安が導いた初めての若者文化であり、この流れは60年代、70年代におけるヒッピー運動、精神世界の志向、政治活動に結びついていった。『プレシャス・イメージ』でオスカーに輝いたチャック・ワークマンは、映画作品やテレビ番組、あるいはニュースリールの断片を始めとする膨大な映像資料に加えて、生前のギンズバーグ、バロウズ、あるいはティモシー・レアリーなどにインタビューを敢行。3人の軌跡をたどりながら、過去50年に及ぶ若者文化の変遷をとらえていく。3人の著作をもとにジョン・タトゥーロ、ジョニー・デップ、デニス・ホッパーに演じさせるドラマ部分、ビート・ジェネレーションと精神的に結ばれていたチャーリー・パーカーからボブ・ディラン、ニルヴァーナの音楽まで、多彩 な趣向で時代を活写している。 [稲田隆紀]

【監督のことば】
『ビートニク』の始まりは、数年前の、アレン・ギンズバーグと日本人画家ヒロ・ヤマガタの、ビートの作家やアーティストの物語をドキュメンタリー映画として見せることについての対話からだった。ヒロ・ヤマガタは、私が以前に作ったアンディ・ウォーホルについての映画を観ていて、この新しいプロジェクトについて私にコンタクトを取ってきた。私の関心は、ただアレン・ギンズバーグだけではなく、むしろ過去50年間における世界中のカウンターカルチャーと、その1940年代末以降の、ギンズバーグやジャック・ケルアック、ウィリアム・バロウズと言った人々を通 しての展開にこそ向かっていた。ヒロは映画の視野を広げること、そして単なるテレビ・ドキュメンタリーに留まらず、映画館で観るノン・フィクションの体験となる可能性に賛成してくれた。この映画を作っている数年間のあいだに、アレン・ギンズバーグやウィリアム・バロウズを始めとするビート世代の重要なメンバーが何人も、我々の元から去って行った。それでも彼らがその作品を通 して、そして我々の映画もささやかな役にたって、この人々のユニークで卓越した魂が、これまでと同様にこれからも我々に深い意味での影響を与え続けることを願ってやまない。
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COPYRIGHT:Yamagata International Documentary Film Festival Organizing Committee