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■映画作りとむらへの道
■三里塚・辺田部落
■小川プロ訪問記〈完全版〉
■ニッポン国古屋敷村
■1000年刻みの日時計
─ 牧野村物語
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ニッポン国古屋敷村
A Japanese Village ─ Furuyashikimura
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1982/カラー/16ミリ/210分/日本語、英語字幕
製作:小川プロダクション
監督:小川紳介
製作:伏屋博雄
撮影:田村正毅 現地録音:菊地信之
助監督:飯塚俊男、見角貞利
録音:浅沼幸一
詩:木村迪夫
音楽:関一郎
画:藤森玲子 題字:庄司孝志
ネガ編集:高橋辰雄
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本作は、小川プロが山形で発表した初の長編映画である。すでに『1000年刻みの日時計─牧野村物語』の撮影を開始していた小川プロであったが、例年にない冷害をきっかけに、牧野からさらに山に入った古屋敷村に惹き付けられたのだ。そのため、本作においては、気候と地理が収穫にもたらす影響から、村の“ライフ・ヒストリー”へと必然的に興味の対象が移行していく。小川は、科学映画の慣習とたわむれてみせることで自らのルーツへ回帰する一方、地域で見つけた周縁的なスペースで、国家、そして日本という村の状況を考察する。日本の山々に深々と抱かれた、距離をおいた場所からのまなざしの中に小川が発見するのは、若い世代が都市へ逃げていってしまう一方で、いまだに世界大戦が人々の心に残したツメ跡を抱え、生き残るために闘う村である。
[阿部マーク・ノーネス] |
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