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■映画作りとむらへの道 ■三里塚・辺田部落 ■小川プロ訪問記〈完全版〉 ■ニッポン国古屋敷村 ■1000年刻みの日時計 　 ─　牧野村物語		小川プロ訪問記〈完全版〉 A Visit to Ogawa Productions 1981/カラー/16ミリ/61分/日本語 製作：日本文化デザイン会議 監督：大重潤一郎 撮影：掘田康寛 『映画作りとむらへの道』のコピーのような本作は、大島渚の『ニッポン古屋敷村』制作中の小川プロ訪問を記録したもの。そのため、飲食と話し合いのシーンばかりの映画であるのも無理はない。とりわけ話し合いが多い。大島の訪問はタイムリーであった―成田空港完成と学生運動終焉という時代にあって、小川プロは将来を見つめていたのだから。小川とそのクルーは、すでに新たな対象、新たな生活様式、新たなドキュメンタリーの様式を求めて山形に移住していたのだ。大島の目の前で展開する進行中の作品は、PR映画、科学映画、アジテーションとプロパガンダ、視覚的な文化人類学、歴史映画、アート・ドキュメンタリーといった数々のジャンルの境界を混乱させるものであった。このドキュメンタリー映画は記録という機能に徹しており、小川が限界まで突き詰めていた映画技法を用いていないことは興味深い。 ［阿部マーク・ノーネス］ ※本作品は未編集部分13分を復元した完成版 　 beforenext COPYRIGHT:Yamagata International Documentary Film Festival Organizing Committee