ラジオ下神白 ―あのとき あのまちの音楽から いまここへ―
Radio Shimo-Kajiro: The Songs that Led Us Here Today- 日本/2023/日本語/カラー/DCP/70分
監督、撮影:小森はるか
編集:小森はるか、福原悠介
録音:福原悠介
企画、出演:アサダワタル
配給:ラジオ下神白
福島第一原子力発電所の事故に見舞われた浪江、双葉、大熊、富岡から避難してきた人々が暮らす復興公営住宅 下神白(しもかじろ)団地。別々の土地から集まり、高齢者の多いこの団地で、「ラジオ番組風」に思い出の音楽について語らうCDをつくって配ったり、さらには歌い手のリズムにあわせて演奏する「伴奏型支援バンド」を結成するに至る、時代もコロナ禍も越えて音楽が取り結ぶ、一風変わった被災地支援活動の記録。
小森はるか
2011年以降、岩手県陸前高田市や東北各地で、人々の語りと風景の記録から作品制作を続ける。『息の跡』(2016、YIDFF 2015)、『空に聞く』(2018、YIDFF 2019)、『二重のまち/交代地のうたを編む』(2019、瀬尾夏美と共同監督、YIDFF 2019)など。
トークセッション
それを知らない世代と分かち合うものを探して ―災害の記録と記憶、感情―
東日本大震災から12年、人口の一割はその後に生まれた世代となった。震災後は続いているといえども、現実に過去の出来事となった世代へ何を継承し、何を分かち合うことができるのか、実践の現場から考える。
- 日時:10月8日(日)18:00−19:30
- 会場:フォーラム2(40席、入場無料、同時通訳なし)
- 登壇者:
- 小森はるか(映像作家)
橘川由江(仙台市立秋保中学校 教諭)
小川直人(本プログラム・コーディネーター、せんだいメディアテーク 学芸員)
311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ
東日本大震災の記録映画と作品資料を蒐集・保存し、作品情報を世界に発信するYIDFF主催のプロジェクト。山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー内に設置され、来館者は、各登録作品の視聴用DVDを館内のビデオブースで見ることができる。