千古里の空とマドレーヌ
Madeleine Dreams-
日本/2021/日本語/カラー/デジタル・ファイル/112分
監督、撮影、編集:我妻和樹
製作協力:佐藤裕美
音楽:佐藤真紀
ナレーション:MIHO
製作・配給:ピーストゥリー・プロダクツ
震災から1年後の宮城県南三陸町。被災した町に残った一軒のペンション。そこで「お菓子で人を笑顔にしたい」と被災から立ち上がりお菓子づくりを再開したひとりのパティシエと、彼の夢に共感し、町の復興を応援しようと集まったボランティアたちとの関わりを追う。南三陸で撮影を続ける作家が、「被災者」であること、支援する・される関係性から生まれる複雑な感情、記憶、癒えぬ心の傷に触れ、とまどい、見つめた5か月の記録。(HA)
我妻和樹
1985年宮城県白石市出身。2008年より映画製作を開始。監督作品に『波伝谷に生きる人びと』(2014、PFFアワード2014、日本映画ペンクラブ賞、YIDFF 2017)、『願いと揺らぎ』(2017、YIDFF 2017)がある。
10年後のまなざし
Four Perspectives: A Decade After 3.11-
日本/2021/日本語/カラー/デジタル・ファイル/82分(オムニバス)
監督:村上浩康(『冬歩き』)、山田徹(『あいまいな喪失』)、我妻和樹(『微力は無力ではない〜ある災害ボランティアの記録』)、海子揮一(『海と石灰』)
製作、提供:みやぎシネマクラドル
「宮城の方々と震災10年という時間について考える機会を作りたい」と、「みやぎシネマクラドル」の4人の作り手がオムニバス映画を制作。大槌町に暮らす義父とのひとときを記録した『冬歩き』、帰還困難区域にある実家への思いを抱えた老母と息子夫婦の物語『あいまいな喪失』、あるボランティア男性の生き方を綴る『微力は無力ではない〜ある災害ボランティアの記録』、昔ながらのしっくいの塗られた壁が被災地の人びとを見守る光景を描く『海と石灰』の4作品からなる。(HA)
みやぎシネマクラドル
宮城県を拠点に活動する映像の作り手と、地元の作り手の活動に関心のある市民が共同でネットワークを広げるためのプロジェクト。社会や人の生き方を映像を通して考える「映像サロン」を不定期で開催。