その他企画
特別招待作品
[会場]山形市中央公民館ホール(6F)〈YC〉、山形市民会館大ホール〈CL〉、小ホール〈CS〉、山形美術館2〈M2〉
YIDFFとも縁があり、作家として、批評家、研究者としても大きな功績を遺した松本俊夫監督を追悼し『薔薇の葬列』、三面マルチ上映『つぶれかかった右眼のために』ほかドキュメンタリー、実験映画の短中編を上映する。また、土本典昭監督の水俣シリーズなど数多くの記録映画のプロデューサー、故高木隆太郎氏の仕事に迫った『表現に力ありや 「水俣」プロデューサー、語る』をクロージング上映する。沖縄の現在にカメラを向け続け、最前線の現実を可視化する三上智恵監督の『標的の島 風かたか』。小川紳介と親交を結び、特集で取り上げるフレディ・M・ムーラーの代表作『山の焚火』。サンティアゴ国際ドキュメンタリー映画祭との友好企画として『盗まれたロダン』を特別上映する。
- オープニング上映
- 『西陣』監督:松本俊夫/日本/1961/35mm/26分
『銀輪』監督:松本俊夫/日本/1955/35mm/10分
『つぶれかかった右眼のために』監督:松本俊夫/日本/1968/16mm(三面マルチ上映)/13分 ●5日〈YC〉
クロージング上映- 『表現に力ありや 「水俣」プロデューサー、語る』監督:井上実、片岡希/日本/2016/Blu-ray/100分 ●11日〈YC〉
その他特別招待作品- 『山の焚火』監督:フレディ・M・ムーラー/スイス/1985/35mm/117分 ●8日19:45〈CS〉
『標的の島 風かたか』監督:三上智恵/日本/2017/119分 ●10日18:30〈CL〉
松本俊夫追悼プログラム
『薔薇の葬列』1969/35mm/107分 ●6日10:30〈CS〉
- 「松本俊夫短編集」 ●7日19:00〈M2〉
- 『モナ・リザ』1973/16mm/3分
『アートマン』1975/16mm/12分
『色即是空』1975/16mm/8分
『ホワイトホール』1979/16mm/7分
『リレーション〈関係〉』1982/16mm/10分
『スウェイ〈揺らぎ〉』1985/16mm/8分
トークゲスト:伊藤高志(映像作家)
サンティアゴ国際ドキュメンタリー映画祭友好特別上映作品- 『盗まれたロダン』監督:クリストバル・バレンスエラ/チリ/2017/80分 ●6日13:00〈CS〉
YIDFFネットワーク企画上映
●10月10日 [会場]フォーラム5
YIDFFネットワークは、1989年の第1回山形国際ドキュメンタリー映画祭開催にあたり、小川紳介監督の呼びかけで集まった有志によるボランティア・グループである。それ以来継続的に様々な活動を続け、毎回映画祭と協力しながら独自の視点による企画上映を行っている。
- 『スタートライン』監督:今村彩子/日本/2016/112分/バリアフリー日本語字幕付き ●10日19:00
YIDFF×とんがりビル
[会場]とんがりビル(1F KUGURU)
- ●10月6日[金]、7日[土]
- ヤマガタ・ラフカット!
●10月7日[土]−9日[月]- あれから10年:今、佐藤真が拓く未来 ディスカッション
●10月8日[日]- ドキュメンタリー演劇『顔』山形特別版(演出:村川拓也)
●10月5日[木]−12日[木]- ワタナベアニ写真展「シネマ通り」
連携イベント
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YIDFF 2017 × あさがおと加瀬さん。× ZERO☆23 コラボイベント
高校生・大学生ボランティア「ドキュ山ユース」特別企画
キミのヒカリに満ちた「世界」を求めて
〜佐藤卓哉監督に聞く:現実(リアル)を書き換えるアニメとは〜 -
●10月7日[土]14:00 [会場]山形美術館5 [料金]入場無料
山形国際ドキュメンタリー映画祭と月刊山形ZERO☆23が手を組み、原作漫画のアニメ化でいま話題沸騰中の『あさがおと加瀬さん。』とのコラボレーション企画を行います。TVアニメ『STEINS;GATE』や『selector』シリーズなどで知られる佐藤卓哉監督が、万感の思いで取り組んだ人気漫画『あさがおと加瀬さん。』のアニメ化作品『キミノヒカリ』の上映を通して、アニメ表現における「現実」の切り取り方、アニメだからこそできる「リアルを書き換える」瞬間を、観て、聞いて、語り合う企画です。当日は佐藤卓哉監督とプロデューサーの寺田悠輔氏をお招きして、制作の経緯はもちろんのこと、影響を受けた映画のお話、アニメとドキュメンタリー映画の意外な関係など、ここでしか聞けない貴重なお話満載でお送りします!
- 上映作品:『キミノヒカリ 〜あさがおと加瀬さん。〜』監督:佐藤卓哉/2017/6分
「どうか加瀬さんが、私の事を好きでありますように……」高校二年の山田は緑化委員の内気な女の子。隣のクラスの加瀬さんは陸上部のエースで美人な女の子。山田が植えたあさがおをきっかけに、言葉を交わしたことがなかった二人の距離が少しずつ縮まっていく――。
女子高生2人のきらめく青春を描いた高嶋ひろみによる人気漫画『あさがおと加瀬さん。』を短編アニメーション化。監督・絵コンテ・演出を佐藤卓哉氏が、キャラクターデザイン・作画監督を坂井久太氏が手掛け、奥華子の『君の笑顔(album ver.)』がイメージソングとして効果的に使用されている。
- トークゲスト:佐藤卓哉、寺田悠輔
佐藤卓哉:アニメーション監督。宮城県栗原市出身。4月生まれのA型。音楽が好き。音が鳴る、それ自体が好き。高校生の時に再放送で観た『宝島』『母をたずねて三千里』等に衝撃を受け、アニメ界に入る。その後、ヴィム・ヴェンダース『都市とモードのビデオノート』等ドキュメンタリー作品に惹かれ、以来「エンターテイメントの作為」と「純然たる事象の記録」との間で葛藤するが、実は両者に違いはないのではないか、と云う考えに至る。監督作品『Steins;Gate』『selector』『苺ましまろ』『NieA_7』等、シリーズ構成『Fate/staynight(2006年版)』『舟を編む』ほか。
寺田悠輔:プロデューサー。1990年、静岡県生まれ。(株)ポニーキャニオンにてアニメーションを中心にプロデューサー・宣伝プロデューサーを手掛ける。学生時代には各地の映画館と映画祭を訪れ、2011年の山形国際ドキュメンタリー映画祭では運営スタッフとして参加。好きな女優、梶芽衣子。