English

アフリカを/から観る


[会場]山形美術館1

21世紀はアフリカの世紀だと謳われる一方、新たなアフリカ分割と呼ばれるほど熾烈な資源争奪戦、“テロとの闘い”や原理主義勢力の跳梁、疫病のアウトブレイクなど、アフリカは次々に大きな試練にさらされている。大きなノイズを立て、軋みながらも前進する現代アフリカとそこで生きる人々の姿をサブサハラを中心に2000年代以降の20を超える作品を通して紹介する。


 アフリカからの視点でアフリカ像を再構築するという衝動は近年のドキュメンタリーの世界でも大きなうねりとなって現れている。宣教師と入植者の歴史を通じてヨーロッパとアフリカの複雑で問題を孕んだ関係を描いた『植民地的誤解(2004)、マリのトンブクトゥの歴史上の役割を再評価する『The Manuscripts of Timbuktu(2009)、黒人解放という大義を掲げられ第二次大戦に駆り出された南アフリカの黒人兵を描く『軍靴と自転車(2007)、アミルカル・カブラルへの支援、チェ・ゲバラによるコンゴ革命軍への指導など、冷戦時代のキューバのアフリカ解放への関与を描く『キューバのアフリカ遠征(2007)、1967年のクリスチャン・バーナードによる世界初の心臓移植という南アフリカの偉業の影に隠されたアフリカ人助手の功績に迫る『隠された心臓 ― クリスチャン・バーナードとハミルトン・ナキの物語(2007)などを紹介する。

 アフリカの抱える問題にそれぞれの視点から迫る作品群からは、“テロとの闘い”の現場をソマリアに派兵されたアフリカ連合軍兵士が撮影した映像を元に明らかにする『モガディシュ・ソルジャー(仮題)(2016)や、植民地時代の虐殺により研究の名の下にドイツに持ち去られた先祖の遺骨返還を求めるナミビアの市民を描いた『Skulls of My People(2016)、戦乱から逃れたスーダンの青ナイルとヌバの人々が音楽に支えられ生きていく姿を描く『アントノフのビート(2014)などを紹介する。

 さらに、大陸各地ではじけるアフリカルチャーを捉えた作品群からはストリートダンスで表現される若者たちのアイデンティティを描いた『The African Cypher(2012)、1994年の大虐殺で深く傷ついたルワンダ社会がポップミュージックや伝統舞踊を通じて再生しようとする姿を描く『イントレ(2014)などを紹介する。

 監督をはじめゲストによるトークショーも開催予定。


植民地的誤解監督:ジャン=マリ・テノ/カメルーン、フランス、 ドイツ/2004/76分
軍靴と自転車監督:ビンセント・モロイ/南アフリカ/2007/80分
The Manuscripts of Timbuktu監督:ゾラ・マセコ/南アフリカ/2009/74分
The African Cypher監督:ブライアン・リトル/南アフリカ/2012/88分
モガディシュ・ソルジャー監督:トースタイン・グルデ/ノルウェー、デンマーク、フィンランド、ソマリア/2016/84分
Skulls of My People監督:ビンセント・モロイ/南アフリカ、ナミビア/2016/68分
イントレ監督:エリック・カベラ/ルワンダ/2014/76分
ほか


アフリカ特集関連企画
アフリカナイト!
アフリカ音楽を味わいつくすDJライブ。山形の熱い夜をお過ごしください!
[出演]It's Time For Africa
[日時]108日[日]21:00開演(20:30開場)
[会場]Sandinista(山形市香澄町2-3-35 八巻ビルB1F)
[料金]2,500円(前売・当日)※ワンドリンク付
映画祭チケット半券・パス持参で2,000円
*前売券取扱:山形国際ドキュメンタリー映画祭 山形事務局(023-666-4480)、東京事務局(03-5362-0672)
[問い合わせ]e-mail: yidffafrica@gmail.com

詳しくはこちら 「アフリカナイト!」Facebookページ