ドラマティック・サイエンス! 〜やまがた科学劇場〜 |
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G program 日本傑作選4:宇宙大作戦!
「目で見えない世界」を見るために、望遠鏡はどんどん大きくなり、ロケットは少しずつ地球の外に向かった。日本の科学界&映画界が挑んできた70年の足どりを辿る4作品。
黒い太陽
The Black Sun- 日本/1936/日本語/モノクロ/35mm/19分
演出:三木茂 撮影:三木茂、林田重雄
光学装置:五藤光学研究所 録音:近藤健郎
模型作図:前田一 製作会社:東京・大阪朝日新聞社
提供:テレビ朝日映像、東京国立近代美術館フィルムセンター
1936年6月に北海道で観測された皆既日食を、大望遠レンズと独自の光学装置で捉え、世界で初めてコロナ・スペクトルの同時録音撮影に成功。学術的に貴重な記録となった上に、劇場公開されて一般客の話題も集めた。
ペンシル・ロケットとベビー・ロケット
Pencil Rockets and Baby Rockets- 日本/1955/日本語/モノクロ/ビデオ(原版:16mm)/22分
撮影、編集:東京大学生産技術研究所 植村研究室・中央写真室
協力:東映製作所(後の春秋映画社)
製作:東京大学生産技術研究所 高速度写真委員会
提供:JAXA 宇宙科学研究本部
50年にわたる日本のロケット開発史、その「元年」の貴重な記録。糸川英夫教授(1912-1999)らが全長23cmのペンシルロケットを“地面と水平に”発射した1955年4月12日、そこから途方もない積み重ねを経て現在の宇宙開発があるのだ。
X線天文学への道
The Road to X-Ray Astronomy- 日本/1968/日本語/カラー/16mm/21分
演出:矢部正男 脚本:吉原順平 撮影:中山正昭
音楽:菊地雅春 製作:田中清広、下村雅彦
企画:文部省(現・文部科学省) 製作会社:岩波映画製作所
提供:東京国立近代美術館フィルムセンター
1966年、光の入射角を検知する「すだれコリメーター」により、さそり座X線の光学的同定に成功した東京天文台の成果をもとに、強いX線を出す天体を光学的に観測する新分野「X線天文学」をわかりやすく解説した秀作。
3万kmの瞳 ―宇宙電波望遠鏡で銀河ブラックホールに迫る―
A Radio Telescope Bigger than the Earth- 日本/2005/日本語/カラー/ビデオ/30分
演出、脚本:牧口光郎 撮影:坂田裕次
研究者:平林久(JAXA) 製作会社:イメージサイエンス
企画、提供:JAXA 宇宙科学研究本部
望遠鏡の解像度を極限まで高めたいという電波天文学者の願いによって、ついに地球より大きな直径3万kmの宇宙電波望遠鏡が誕生! 銀河の彼方の驚くべき現象を「目撃」するまでを描いた、現時点で最大スケールの新作科学映画。