ドラマティック・サイエンス! 〜やまがた科学劇場〜 |
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D program 日本傑作選1:見る・知る・わかる!
「百聞は一見に如かず」のことわざ通り、目にしてナットクなプログラム。日本の科学映像発達史を振り出しに、観察の面白さ、実験の面白さが実感できる4作品。
サイエンスグラフィティ ―科学と映像の世界―
Science Graffiti- 日本/1984/日本語/カラー/16mm(原版:35mm)/27分
演出、脚本:堀越慧 撮影:関晴夫 作曲:赤坂東児 解説:滝田裕介
製作:小口禎三、藤瀬季彦、桜井朝子 企画:富士写真フイルム
製作会社:岩波映画製作所 提供:岩波映像
顕微鏡撮影からコンピュータグラフィックスまで、映像技術によって科学研究がどう発展したかを辿る。1950年の創立以来、日本の科学映画をリードし続けた岩波映画が、富士フイルムの創立50周年を記念して製作した。
真空の世界
The World of the Vacuum- 日本/1953/日本語/モノクロ/ビデオ(原版:16mm)/11分
演出、脚本:中村麟子 撮影:広木正幹
製作:石本統吉 製作会社、提供:日映科学映画製作所
真空の中での様々な実験を通して、目に見えない空気の性質を解き明かし、真空管や薬の製造などに利用されている真空の技術を紹介する。日本映画社から独立した日映科学は『結核の生態』(1952)などの秀作を発表した。
自然界のつりあい ―動物の数は何できまるか―
The Balance of Nature- 日本/1972/日本語/カラー/16mm/25分
構成、企画:布村建 脚本、撮影:川崎龍彦
製作会社、提供:東映教育映像部
アメリカシロヒトリの卵10,116個は何%が成虫になれるか……克明な追跡記録で自然界の微妙なつりあいを明らかにする。東映は1954年に教育映画に進出。社会教育作品、児童劇などと共に学校向け教材映画を多数製作してきた。
極限の世界 ―超高圧・超低温・超強磁場―
The World of Extreme Conditions- 日本/1987/日本語/カラー/16mm/31分
演出、脚本:小川博孝 撮影:松本俊世
音楽:宮下滋 ナレーター:伊達けん
監修、指導:東京大学物性研究所 製作:土屋祥吾
企画:東京書籍 製作会社、提供:東京文映
数万気圧の超高圧の世界、絶対零度の超低温の世界、極性が逆転する超強磁場の環境など、人間の生活環境からかけ離れた世界を次々に披露していく文字通りの「実験」映画。物質の究極の姿を探求する極限物性学の一端を紹介する。