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髙橋卓也プロデューサー追悼上映

恩地日出夫監督追悼上映
わらびのこう 蕨野行

Warabinokou: To the Bracken Fields

日本/2003/日本語/カラー/35mm/125分

監督:恩地日出夫
脚本:渡辺寿
撮影:上田正治
編集:小川信夫
録音:矢野正人
音楽:猿谷紀郎
記録:構木久子
美術:斎藤岩男
原作:村田喜代子
出演:市原悦子、清水美那、石橋蓮司、中原ひとみ、李麗仙
製作:日本の原風景を映像で考える会、タイムズイン
製作上映協力:映画『蕨野行』の製作と上映を支援する会事務局長 髙橋卓也
提供:国立映画アーカイブ

60歳を過ぎたら村を出て老人だけで暮らすという姥捨の地を舞台に、人間の生と死の本質を問うた傑作。製作資金も含め、恩地日出夫監督が全身全霊で取り組んだ作品。ロケ地となった山形でも、製作委員会を起ち上げ、支援した。後に数々の映画作りに取り組むことになる髙橋にとって、そのきっかけとなった記念碑的作品でもある。監督の恩地は奇しくも高橋と同じ年に亡くなっている。


恩地日出夫

1933年東京生まれ。戦後の混乱期、山形中学(現 山形東高校)に1年間在学。1955年、慶應義塾大学卒、東宝に入社。1961年、『若い狼』を初監督。代表的な映画作に『女体』(1964)、『あこがれ』(1966)、『伊豆の踊子』(1967)、『めぐりあい』(1968)、『四万十川』(1991)など。2022年逝去。享年88。

 


無音の叫び声 木村迪夫の牧野村物語

A Voiceless Cry

日本/2015/日本語/カラー/Blu-ray/122分

- 監督、脚本、編集:原村政樹
撮影:佐藤広一 録音:松田健史 音楽:佐々木良純
製作:髙橋卓也ほか

山形県上山市牧野に小作人の長男として生れ、太平洋戦争で父を失い、戦後農政に翻弄されながらも、野良で汗を流し、家族を守り、村の暮らしを見つめ、10代から60年以上、日本の農民の声にならない声を詩に紡ぎ続けてきた詩人 木村迪夫の詩と人生を辿る。


原村政樹

1957年生まれ。1988年、アジアの熱帯林破壊問題をテーマにした短編映画『開発と環境』で監督デビュー。以来、記録映画やテレビドキュメンタリー番組を多数手がける。主な作品に『海女のリャンさん』(2005)、『いのち耕す人々』(2008)、『里山っ子たち』(2009)、『天に栄える村』(2013)、『武蔵野』(2018)など。

 


やまがた市民映画学校
ひのまる なだて あかい 〜農民詩人、戦後70年目の旅〜

Rising Sun, Why So Red--70 Years After the War: A Farmer Poet's Journey

日本/2015/日本語/カラー/デジタル・ファイル/49分

- 監督:伊藤清隆
撮影:佐藤俊彦、佐田匡宏
編集:伊藤憲吾、川越愛
製作:板垣正義、髙橋卓也
製作会社:山形放送

『無音の叫び声』がきっかけとなり、2015年に山形放送が制作したTVドキュメンタリー。木村迪夫が父親の没した中国の地を探る旅を同行取材。YIDFF 2007小川紳介賞受賞監督のフォン・イェンがコーディネート、出演。


伊藤清隆

1983年山形放送入社。報道部記者、情報番組ディレクターを経て常務取締役 報道制作局担当。『それぞれの「異国の丘」 シベリア抑留者のいま』(2011、文化庁芸術祭優秀賞)、『想画と綴り方』(2019、民放連盟賞テレビ教養最優秀)など作品多数。