文化庁映画賞(文化記録映画部門)受賞作品
11月7日・14日 オンライン上映
文化庁が毎年、日本映画の向上と発展のため、優れた文化記録映画作品に対する顕彰を実施する歴史ある映画賞。今回初めてYIDFFが連携し、令和2年度、3年度の文化庁映画賞(文化記録映画部門)受賞作品を披露する。
協力:文化庁、公益財団法人ユニジャパン
令和2年度 文化庁映画賞(文化記録映画部門):11月7日(日)
蟹の惑星
Planet of the Crabs- 日本/2019/68分
監督:村上浩康
多摩川河口干潟で独自に蟹の研究を続ける吉田唯義さんとともに、都会の片隅に暮らす命の営みを見つめた作品。蟹たちの驚異の生態をクローズアップで捉えた全編“カニづくし”のワンダームービー。
えんとこの歌 寝たきり歌人・遠藤滋
Songs of Entoko--The Power of Feebleness- 日本/2019/96分
監督:伊勢真一
寝たきり歌人、遠藤滋は脳性マヒで寝たきりの生活を強いられている。介助の若者たちと過ごす「えんとこ」での25年間におよぶ記録。ありのままのいのちを生かし合いながら生きる姿を追う。
令和3年度 文化庁映画賞(文化記録映画部門):11月14日(日)
きこえなかったあの日
Silence on that Day- 日本/2021/116分
監督:今村彩子
東日本大震災、熊本地震、西日本豪雨、新型コロナウイルスの流行。災害の困難の渦中にいる耳のきこえない人たちの姿を記録し続けた、その10年の記録。
二重のまち/交代地のうたを編む
Double Layered Town / Making a Song to Replace Our Positions- 日本/2019/79分
監督:小森はるか+瀬尾夏美
陸前高田を訪れた4人の若い旅人たち。土地の人びとの声に耳を傾け、対話を重ね、物語『二重のまち』を朗読する。他者の語りを聞き、伝え、語り直すという行為の反復の先に、奇跡のような瞬間が立ち現れる。
夜明け前のうた 消された沖縄の障害者
Singing in the Dark: Erasing the Disabled of Okinawa- 日本/2020/97分
監督:原 義和
法律に基づき、精神障害者を小屋などに閉じ込め隔離したかつての制度「私宅監置」の実態を追う。沖縄では1972年まで残っていた。社会的に抹殺された犠牲者たちの歌に耳を傾ける。
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