ともにある Cinema with Us 2025
公益財団法人カメイ社会教育振興財団(仙台市)
[会場]F3 フォーラム山形3、Q1 やまがたクリエイティブシティセンターQ1 2-C
―記憶と経験をつないでいく―
2011年の東日本大震災から14年。かつての姿をとどめてはいない風景に、新しい人々の新しい人生があり、しかしまた一方では、今も拭い去ることのできない苦い思いも重なっているかもしれない。その時間に伴走するカメラに収められた映像から、私たちはどのような意味をくみ取れるだろう。さらに今回は、昨年の能登半島大地震・豪雨災害にも目を向ける。私が生きている「今」という時間は、常にあのときと地続きである。
- 再生の地
The Land of Regeneration - 日本/2025/95分
監督:李波(リ・ハ) Li Bo
地震、原発事故、そして、コロナ禍も経験した福島。震災前から暮らしていた人、復興事業を機に移住してきた人、県内各地で暮らす中国人たちそれぞれの人生。さまざまなことに翻弄されつつも、力強く、時にユーモアに満ちた、福島に生きる人々の物語。
- 三角屋の交差点で
At the Triangle Intersection - 日本/2025/94分
監督:山田徹 Yamada Toru
原発事故以来、福島県浪江町を離れ避難生活を送る夫婦と高齢の母。避難先で新居を建てる決断をするなか、夫婦、親子、嫁姑として、それぞれの思いが交錯する。老老介護や家族の関係など、震災があらわにした「ありのままの自分」を生きようとする葛藤を描く。
- ロッコク・キッチン
Rokkoku Kitchen - 日本/2025/122分
監督:川内有緒+三好大輔 Kawauchi Ario and Miyoshi Daisuke
東京から千葉、茨城、福島を経て宮城へ到る「国道6号線」、通称「ロッコク」。原発事故後には一部の地域で住民の避難が余儀なくされた。そのロッコク沿いの福島県大熊町、双葉町、南相馬市などを中心に、「食」を切り口に人々の暮らしや生き方にカメラを向ける。
*関連イベント:○○ナイト「ハマカルフィルムナイト ―case.『ロッコク・キッチン』―」 10月12日[日]19:00 Playground Cafe BOX
- 映像と座談会
- 記録を撮り、見て、語りあう――能登半島地震・豪雨災害から
協力:noto records
2024年1月1日の地震、同年9月には豪雨に見舞われた石川県・ 能登半島。復旧・復興で上書きされていく風景やかつての人々の営みを記録する動きが立ち上がっている。東日本大震災を契機とした「ともにある」の場で、それらを見ながら能登へ思いを馳せ、記録し伝えることの意味を考える。
登壇者:小森はるか(映像作家)、瀬尾夏美(画家、作家)、西海一紗(スズレコードセンター プロジェクトリーダー、映像作家)、小川直人(本プログラム・コーディネーター、せんだいメディアテーク学芸員)ほか
[日時]10月13日[月・祝]11:00−15:00 ※途中休憩あり
[会場]やまがたクリエイティブシティセンター Q1
能登半島地震・豪雨にかかわる映像を募集します!
noto recordsとYIDFFの共同企画として、能登半島地震・豪雨に関わる映像を公募します。まだ作品になっていないもので構いません。現地を記録し続けている迷いとともに、いま公開できるかたちでの映像を、ぜひお送りください。
集まった映像は「映像と座談会〈記録を撮り、見て、語りあう――能登半島地震・豪雨災害から〉」の会場で紹介し、参加者とともに語りあう場をひらきます。
能登半島地震・豪雨被害の被災地で、行動を起こし始めた人たちが、何を記録してきたのか。いま暮らしのなかで、どのような記録が必要とされているのか。これからコミュニティを再建していく人たち、人々の営みにカメラを向ける人たち、そして遠くから気にかける人たちとが、記録を通じてかかわりあう場をつくります。
- [応募条件]
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- 能登半島地震・豪雨被害における被災地や支援者を記録していること
- 作品になっていなくても応募可(映像経験や技術の有無は問いません)
- 撮影エリアは能登半島以外の地域や支援拠点も対象
- 時間は15分以内(複数のクリップの場合は合計15分以内)
- 英語字幕なしでも応募可
- [公開場所]
- 山形国際ドキュメンタリー映画祭2025 ともにある Cinema with Us 2025
映像と座談会「記録を撮り、見て、語りあう――能登半島地震・豪雨災害から」
※映像のご応募をいただいたみなさんにかぎり、オンラインで視聴可能です。 - [応募締切]
- 2025年10月5日[日]17:00
- [応募方法]
- オンラインフォームよりご応募ください。
能登の映像募集フォーム
- [問い合わせ]
- e-mail: notorcds@gmail.com
noto recordsについて
2024年1月の能登半島地震と 9月の奥能登豪雨によって被災した能登エリアへ記録や表現活動を通じた支援を行うためのプラットフォーム。現在は現地への記録者派遣や報告会、メディア制作等に取り組む。運営は一般社団法人 associations。 - [企画]noto records
- [協力]認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
詳しくはこちら 能登半島地震・豪雨にかかわる映像を募集します!|noto records
311ドキュメンタリーフィルム・アーカイブ
東日本大震災の記録映画と作品資料を蒐集・保存し、作品情報を世界に発信するYIDFF主催のプロジェクト。山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー内に設置され、来館者は、各登録作品の視聴用DVDを館内のビデオブースで見ることができる。 https://www.yidff311docs.jp