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6つの眼差しと〈倫理マシーン〉


ドキュメンタリー作家にとって、カメラアングル、光線、ショットの切れ目の判断ひとつひとつに、倫理的な課題が立ちはだかる。カメラは倫理を担う装置である。

会場:山形美術館1、5


 ドキュメンタリーの6つの眼差しとそれに伴う責任を議論の柱に、秀作の上映と長めのディスカッションを合わせ問題提起する。上映作品:原一男の名作『ゆきゆきて、神軍(1987)、『北京陳情村の人々(ディレクターズ・カット)(2009)、フェイスブック上で知り合った相手の嘘を巡る『キャットフィッシュ(2010)、日中戦争下に撮られた『戦ふ兵隊(1939)とブニュエルの『糧なき土地(1933)、オノ・ヨーコ&ジョン・レノンの『レイプ(1969)、障がい者で物乞いの『被写体(2013)。阿部マーク・ノーネス、ブライアン・ウィンストン、斎藤綾子が討論を導く。東日本大震災の映像記録と倫理を巡るパネルディスカッションと、アメリカにおけるフェアユース運動の成功事例を紹介するレクチャーを伴う。

『ゆきゆきて、神軍』13日 M1
『レイプ』13日 M1
『キャットフィッシュ』14日 M1
『北京陳情村の人々』14日 M1
『被写体』15日 M1
『戦ふ兵隊』『糧なき土地』15日 M1

事例討論:フェアユース運動の画期的な成功 12日 M5
対談:映画監督と倫理 13日 M5
ディスカッション:6つのまなざしと倫理 14日 M5
ディスカッション:震災映画と倫理 15日 M5