演劇1
Theatre 1- 日本、アメリカ/2012/日本語/カラー/Blu-ray/172分
監督、製作、撮影、編集:想田和弘
製作補佐:柏木規与子
製作会社:ラボラトリーX
配給:東風
日本を代表する劇作家で演出家の平田オリザと、彼が主宰する劇団・青年団。その創作現場にカメラを向け、戯曲の執筆、稽古、照明、美術、劇団運営の実際など、あらゆる活動に密着し、その哲学や方法論、組織論を描き出す。『演劇1』は「平田オリザの世界」を徹底解剖すると同時に、人類誕生以来、太古の昔から続いてきた「演劇」という営みに挑む。
演劇2
Theatre 2- 日本、アメリカ、フランス/2012/日本語、フランス語/カラー/Blu-ray/170分
監督、製作、撮影、編集:想田和弘
製作補佐:柏木規与子
製作会社:ラボラトリーX
配給:東風
演劇とは、コストも時間もかかる超アナログな芸術である。逃れがたく経済が付き纏う。不況と財政難で、公的な芸術関連予算は縮小傾向に。この逆境に対する平田の戦略は、シンプルかつ遠大なものだった。『演劇2』は「平田オリザと世界」を見つめる。演劇という芸術を通して、高度に資本主義化された現代社会を問い直す。
【監督のことば】『演劇1』では、平田演劇の哲学や方法論を描くことで、「人間にとって演じることとは」という普遍的な問いを立てた。『演劇2』では、平田がどのように劇団を経済的・社会的に維持しているのかを描くことで、芸術と社会の関係を吟味した。合計5時間42分という長尺だが、僕の観た世界を映画的に再現するにはどうしても必要だった。