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ある精肉店のはなし

Tale of a Butcher Shop

- 日本/2013/日本語/カラー/Blu-ray/108分

監督:纐纈あや
撮影:大久保千津奈
編集:鵜飼邦彦
録音:増田岳彦
プロデューサー:本橋成一 
製作、配給:やしほ映画社、ポレポレタイムス社

大阪貝塚市の北出精肉店は、牛を育て、家族で屠畜し、その肉を販売してきた。眉間にハンマーが降り下ろされる緊張の一瞬から、長年の手技によって牛は肉へと姿を変える。被差別部落の仕事とされてきた家業を継ぎ、差別をなくしたい気持ちが彼らを動かしてきた。いのちを食べて人は生きる。生の本質を見続けてきた家族の日常を記録した。



-【監督のことば】初めて屠場でその作業を見たときの驚きは忘れられない。その驚きとは、自分の想像とまるで違った世界がそこにあるということだった。暗く、冷たく、怖いイメージは、そこで働く人々が全身全霊でいのちと向き合う、エネルギーの充満した熱い空間のそれへと変わった。そして私は幸運にも、屠場の仕事と真摯に向き合ってきたある家族と出会ったのだ。


- 纐纈(はなぶさ)あや

1974年生まれ。自由学園卒業。2001年ポレポレタイムス社に入社。『アレクセイと泉』(2001)などのスタッフを経てフリーとなり、2010年、上関原発建設計画に反対し続ける祝島の暮らしを見つめた『祝(ほうり)の島』を初監督。シチリア環境映画祭ドキュメンタリー部門最優秀賞受賞。