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    A Whispered Life
    La vie murmurée

    - フランス/2009/日本語/カラー、モノクロ/ ビデオ(HD)/110分

    監督:ジル・シオネ、マリー=フランシーヌ・ル・ジャリュ
    撮影:加藤孝信、山崎裕
    編集:マリー=フランシーヌ・ル・ジャリュ、ジル・シオネ、 ローラ・トゥルパン
    録音:鈴木昭彦、エマニュエル・アングラン
    製作:ピエール・ラリー、エレーネ・ベルナルダン、 ジル・シオネ、マリー=フランシーヌ・ル・ジャリュ
    製作会社、配給:Des Films Nuit et Jour

    生きていること、それはやりきれない息もたえだえの大事業。小説家・太宰治の文学に激しく呼応する日本人たちの生を問い続ける呟きの数々に、フランス人の作者が静かに、そして愛に満ちた息づかいで耳をすましていく。大学生、失業者、シンガー、サラリーマンなど、太宰の文章への解釈を丹念に拾い上げ、太宰の人生に対比させたそれぞれの人生を浮き彫りにする。



    【監督のことば】悩み苦しむ繊細な作家、太宰治の映画を作るために2005年に初めて日本に来たとき、私たちは、読者の教養の違いを超えて、あらゆる読者に直接語りかける大衆的な作家を発見した。不安を持ち、葛藤する人々に対する共感が、映画を作る過程で私たちの指針となった。


    - ジル・シオネ

    パトリス・シェロー、レオス・カラックス、ラウール・ルイスらの作品でチーフ助監督を務め、ドキュメンタリー作品の脚本家、監督をしている。中でも1997年の『Chinese Shadow』はヨーロッパの放送局アルテとフランス国営放送のフランス3で視聴者の人気を獲得し、その後、研究者にとって参照すべき作品となった。



    マリー=フランシーヌ・ル・ジャリュ

    フランス文化省の後援を受けて、ドキュメンタリーを監督。『Silence』(2004) 『I Didn't Want It』(2002)『Heaviness and Grace』(1997)などの作品は、多くの映画祭や現代美術の展覧会で上映された。