アジア千波万波
●10月11日−15日 [会場]F3 F5 フォーラム3、5
荒削りでもキラリと光るアジア21作品と、招待2作品。場所や時を軽やかに超え、作り手の想いが交錯する自由なアジアの世界へ、いざ!
アジア千波万波 特別招待作品 |
- 審査員
- 楊荔鈉(ヤン・リーナー)(中国/映画監督)
江利川憲(日本/編集者)
A
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アナトリア・トリップ
Anatolian Trip - トルコ/2018/114分
監督:デニズ・トルトゥム、ジャン・エスキナジ Deniz Tortum, Can Eskinazi
時は2014年大統領選前夜。イスタンブールを出発し、アナトリアを周る若者バンドが、土地の人たちと出会いながら音楽も旅も即興で進むロード・トリップ。
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12日19:00 19:50 F5(変更)| 14日13:40 F3 | 15日17:50 F5(振替上映)
B
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夏が語ること
And What Is the Summer Saying - インド/2018/23分
監督:パヤル・カパーリヤー Payal Kapadia
男は蜂蜜を採りに森に入る。木々の葉をそよがせる風が、村のハンモックを揺らす。耳をすませば、失われた愛についての女たちのささやきが聞こえる。
-
あの雲が晴れなくても
That Cloud Never Left - インド/2019/65分
監督:ヤシャスウィニー・ラグナンダン Yashaswini Raghunandan
ここからそう遠くないある村の話。赤いルビーを探す子どもたちと、手づくりのフィルムのおもちゃ。村も星も子どもたちも回りながら映画になってゆく。
C
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1931年、タユグの灰と亡霊
The Ashes and Ghosts of Tayug 1931 - フィリピン/2017/115分
監督:クリストファー・ゴズム Christopher Gozum
若くして農民蜂起を率いたペドロ・カロサ。サイレント、フィクション、ドキュメンタリー、交錯する映画表現が忘れられた英雄の精神の旅路を映し出す。
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12日19:30 F3| 13日21:40 F5(振替上映) | 14日11:30 F5
D
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そして私は歩く
At Home Walking - インド/2019/114分
監督:ラジューラ・シャー Rajula Shah
現代インドの遊牧民や巡礼者の映像に、吟遊詩人の音楽と、詩的なモノローグが流れる。歩くことを瞑想になぞらえて、心の旅を映像化した実験的作品。
E
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消された存在、__立ち上る不在
Erased,___Ascent of the Invisible - レバノン/2018/76分
監督:ガッサーン・ハルワーニ Ghassan Halwani
35年前、行方不明になったある男の面影。内戦後は名もない死者として片付けられてしまった多数の行方不明者という個の存在の不在を現在に探し、刻む。
F
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エクソダス
Exodus - イラン/2019/80分
監督:バフマン・キアロスタミ Bahman Kiarostami
アフガニスタンへの帰還を望み国境の出国管理施設に押し寄せる出稼ぎ労働者たち。家族や仕事、それぞれに事情を抱えた人々が織りなすレゲェ調「出イラン記」。
G
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愛を超えて、思いを胸に
A Feeling Greater Than Love - レバノン/2017/93分
監督:マリー・ジルマーノス・サーバ Mary Jirmanus Saba
歴史に埋もれた1970年代レバノンの工場労働者らによる労働/政治運動。社会を変えようとした当時の関係者の話や多彩なフッテージから民衆革命を掘り起こし、息を吹き込む。
H
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海辺の王国で
In Thy Kingdom by the Sea - ポーランド、日本/2018/23分
監督:慶野優太郎 Keino Yutaro
列車で飛行機で車で一路港へ。そこには、船乗り、漁師、各国から出稼ぎに来ている男たち、海軍に学生……。海に関わる様々な人生がスケッチされる。
- 気高く、我が道を
Gracefully - イラン/2019/64分
監督:アラシュ・エスハギ Arash Eshaghi
若い頃、祭りなどで女装の踊り子として人気を博した80歳の男性。革命後に踊りを禁止され牛飼いの農夫として暮らすいまも、踊る喜びを求め続ける姿。
I
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見えない役者たち
Invisible Actors - 韓国/2018/122分
監督:チェ・ヒョンシク Chae Hyeong-sik
ゾンビ役の練習をする4人の役者。自らでドキュメンタリー演劇を作るという設定、議論の過程、日常という枠組みを取り込みながら、同時に映画を作る試み。
J
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ノー・データ・プラン
No Data Plan - フィリピン、アメリカ/2018/70分
監督:ミコ・レベレザ Miko Revereza
「母さんは2つの電話を使っている。」監督がロスから列車でNYへ向かう間の映画という旅。『ドロガ!』『ディスインテグレーション 93−96』(YIDFF 2017)監督新作。
K
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非正規家族
Temporary - 台湾/2017/25分
監督:許慧如(シュウ・ホイルー) Hsu Hui-ju
廃墟になった工場跡で、非正規雇用の青年と年配の男女の3人が清掃し、テーブルを作って飲食する、家族もどきの不思議な空間。『雑菜記』(YIDFF 2003)の監督新作。
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セノーテ
Cenote - 日本、メキシコ/2019/75分
監督:小田香 Oda Kaori
古代マヤで現生と黄泉を結ぶと言われる泉セノーテをめぐって交差する人々の今と昔。光と闇の魅惑の映像に遠い記憶がこだまする。『鉱』(YIDFF 2015)監督新作。
L
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私の家は眠りの中に
This Is My Home, Come the Sleeping - インドネシア/2019/81分
監督:ハラマン・パプア Halaman Papua
その男は、毎日当たりクジの番号を組み合わせている。平穏そうな生活の中には、故郷の村を追われた惨劇の記憶とパプアの歴史がうっすらと漂っている。
M
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ここへ来た道
Through the Border - シンガポール/2018/29分
監督:張齊育(テオ・チーユー) Teo Qi Yu
がんが見つかり余命6ヶ月を宣告された祖父。かの地中国に残した想い、この地シンガポールで築いた家族の物語を、孫娘の持つカメラは穏やかに綴る。
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山の医療団
Beyond the Salween River - ビルマ、ヴェトナム、タイ/2019/65分
監督:ジジ・ベラルディ Gigi Berardi
道なき道を進み、紛争で孤立した少数民族の居住地域に医療を届ける現地主導のプロジェクト・チーム。村の若者たちも自ら学んだことを背負い旅立ってゆく。
N
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さまようロック魂
The Wandering Rock - 中国/2019/93分
監督:崔兆松(ツィ・チャオソン) Cui Zhaosong
1年前に相棒を亡くしたインディーロック歌手、ガンメーカー。公安に監視されながら体当たりのツアーを敢行し、矛盾だらけの現代社会で自由を咆える。
O
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ソウルの冬
Winter in Seoul - 韓国/2018/25分
監督:ソン・グヨン Sohn Koo-yong
ホテルの一室で執筆をする青年、外では寒いソウルの街を人々が行き交う、ある一晩。小説『ソウル1964年 冬』の語感を映画として解釈した五感の試み。
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駆け込み小屋
Hut - 台湾/2018/54分
監督:蘇育賢(スー・ユーシェン) So Yo Hen
台湾某所にある小屋にひとり、またひとりと逃げ込んできては身の上話を始めるインドネシア人労働者。やがて小屋は人と会話で溢れかえり爆発寸前に……。
P
- ハルコ村
Xalko - カナダ/2018/100分
監督:サミ・メルメール、ヒンドゥ・ベンシュクロン Sami Mermer, Hind Benchekroun
監督の故郷クルドの村の男たちは欧州で働き生活している。忙しく手仕事をしながら、あれこれ話す女たちの日常の裏には、大きな「家族」の喜怒哀楽がつまっている。
アジア千波万波 特別招待作品
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自画像:47KMのスフィンクス
Self-Portrait: Sphinx in 47 KM - 中国/2017/94分
監督:章梦奇(ジャン・モンチー) Zhang Mengqi
訥々と悲しみの半生を語る老女、絵を描く少女……。静かな村に流れる親密な時間が心に沁みる。インターナショナル・コンペティション『自画像:47KMの窓』の前作。
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美麗少年
Boys for Beauty - 台湾/1998/63分
監督:陳俊志(ミッキー・チェン) Mickey Chen
同性愛の少年たちの社会との関わりと内面の苦闘を描いた、笑いと涙に満ちた作品。2011年にアジアの審査員で来形したミッキー・チェン監督を追悼。