春の気配、火薬の匂い:インド北東部より
企画協力:公益財団法人 笹川平和財団
●10月11日−14日 [会場]S1 ソラリス1、M1 山形美術館1
チベット、中国、ミャンマー、バングラデシュに囲まれたインド北東部。インド本土とのつながりは「ニワトリの首」と呼ばれる幅わずか22キロの細長い土地しかない。インド政府は分離独立の時代から、この細い首から先が切断される恐れに苛まれてきた。地域の自己決定権を訴える先住民族の運動に直面しては取るに足らない辺境としてこの地の民主主義を締めつけてきた。
一方、ここは地理的にも文明伝承の架け橋として、無数の民族文化の歴史的交差点であり続けてきた。200以上の言語、何十という部族、山岳共同体や平原文化……。多様性の小宇宙だ。作品を通して、ポストコロニアル国家と地元映像制作者たちの攻防と対話が体感される。
-
『秋のお話』監督:ピンキー・ブラフマ=チョウドリー/1997/56分
『僕らは子どもだった』監督:ムクル・ハロイ/2018/69分 ●11日10:00 S1
『老人と大河』監督:ゴータム・ボラ/2012/52分
『田畑が憶えている』監督:スバスリ・クリシュナン/2015/52分 ●11日13:30 S1
『マニプールの蘭』監督:アリバム・シャム=シャルマ/1993/28分
『ライハラオバの踊り』監督:アリバム・シャム=シャルマ/1995/35分
『アルナーチャル州モンパの民』監督:アリバム・シャム=シャルマ/2001/20分 ●11日18:00 M1(山形美術館1)【入場無料】
『こわれた歌、サビンの歌』監督:アルタフ・マジッド/2015/52分
『ルベン・マシャンヴの歌声』監督:オイナム・ドレン/2010/62分 ●12日13:00 S1
『森の奥のつり橋』監督:サンジェイ・カク/1999/39分
『浮島に生きる人々』監督:ハオバム・パバン・クマール/2014/52分 ●12日15:40 S1
『ナガランドの胎動』監督:プレム・ヴァイディア/1974/46分
『ミゾ民族戦線:ミゾの蜂起』監督:ナポレオン・タンガ/2014/28分 ●13日10:00 S1
『新しい神々に祈る』監督:モジ・リバ/2001/28分
『めんどりが鳴くとき』監督:タルン・バルティア/2012/54分
『禁止』監督:タルン・バルティア/2018/40分 ●14日10:00 S1
- シンポジウム
-
- インド北東部ドキュメンタリー 辺境が主役になる時 ●13日10:00 S1
-
- ゲスト:
- ピンキー・ブラフマ・チョウドリー(『秋のお話』監督)
ハオバム・パバン・クマール(『浮島に生きる人々』監督)
モジ・リバ(『新しい神々に祈る』監督) - 司会:タルン・バルティア(『めんどりが鳴くとき』『禁止』監督)
- インド北東部ドキュメンタリー 辺境が主役になる時 ●13日10:00 S1