リアリティとリアリズム:イラン60s−80s
●10月11日−15日 [会場]ソラリス1
世界中で多くの人を魅了し続けるイラン映画。その魅力の根源を60年代から80年代の作品の中に探る。イラン映画の魅力の一つである、映画の中のリアリティと映画表現としてのリアリズムにじっくり向き合うことのできる作品を、劇映画、ドキュメンタリー映画、実験映画から長短編合わせて15本上映する。60年代末にはじまる「イラン・ニュー・ウェーブ」の嚆矢となった、ソフラブ・シャヒド・サレス、バハラム・ベイザイの60年代から70年代の劇映画をはじめ、近年、イラン国立映画アーカイブで復元され、今回、日本で初めての紹介となる、カムラン・シーデルの60年代のモノクロ作品や、日本初上映となるアッバス・キアロスタミの『第1のケース…第2のケース』、エブラヒム・モフタリが1979年のイラン・イスラーム革命後に制作した『借家』、ホスロ・シナイの70年代の作品『ホセイン・ヤヴァリ』、アミール・ナデリの80年代の傑作『水、風、砂』など。ゲストにアミール・ナデリを迎え、トークセッションも開催する。
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『あの家は黒い』監督:フォルーグ・ファッロフザード/1962/21分
『髭のおじさん』監督:バハラム・ベイザイ/1969/28分
『放つ』監督:ナセル・タグヴァイ/1971/24分 ●11日16:40
『ホセイン・ヤヴァリ』監督:ホスロ・シナイ/1973/17分
『借家』監督:エブラヒム・モフタリ/1982/42分 ●11日18:40
『第1のケース…第2のケース』監督:アッバス・キアロスタミ/1979/53分 ●12日10:30
『白と黒』監督:ソフラブ・シャヒド・サレス/1972/4分
『ありふれた出来事』監督:ソフラブ・シャヒド・サレス/1973/80分 ●13日13:30
『静かな生活』監督:ソフラブ・シャヒド・サレス/1975/94分 ●13日16:00
『女性刑務所』監督:カムラン・シーデル/1965/11分
『女性区域』監督:カムラン・シーデル/1966−80/18分
『テヘランはイランの首都である』監督:カムラン・シーデル/1966−80/19分
『雨が降った夜』監督:カムラン・シーデル/1967/36分 ●14日13:10
『水、風、砂』監督:アミール・ナデリ/1989/70分 ●14日16:00
『バシュー、小さな旅人』監督:バハラム・ベイザイ/1985/120分 ●15日10:00