サンティアゴ国際ドキュメンタリー映画祭友好
特別上映作品
チリのサンティアゴ国際ドキュメンタリー映画祭との友好企画として、昨年の同映画祭ワーク・イン・プログレスでグランプリを受賞した『盗まれたロダン』を特別上映します。同映画祭は、YIDFFで作品が上映されてきたパトリシオ・グスマン監督が1997年に創設した映画祭です。
盗まれたロダン
Stealing RodinRobar a Rodin
- チリ/2017/スペイン語、フランス語/カラー/デジタル・ファイル/80分
監督:クリストバル・バレンスエラ
脚本:クリストバル・バレンスエラ、 マリア・ルイサ・フルシェ、セバスティアン・リオセコ
撮影:ダヴィド・ブラヴォ
編集:フアン・エドゥアルド・ムリージョ
製作:マリア・パス・ゴンザレス
製作会社、提供:María una vez
サンティアゴ国立美術館でロダン展会期中に「アデルのトルソ」が盗まれ、大騒ぎとなる。翌日、警察に盗まれた彫刻を拾ったと、発見者を装い現れた美大生による「芸術行為としての盗難」であることが判明。一方、空っぽになった台を観にくる鑑賞者で、展覧会はチリ史上最多の入場者数を記録した。本作は約10年前の事件を探偵小説風に検証、現代と過去を往来しながらアートの不条理を探る。
クリストバル・バレンスエラ
1982年生まれ。映画編集者、映画作家。『The First Wizards Were Parents』(2006)、『New Year』(2011)などの短編劇映画/ドキュメンタリーを監督・脚本・編集。2008年より映画とテレビの脚本家、編集者として働き、現在は映画制作教育を兼ねた独立系映像プロジェクトを進めている。本作が初の長編ドキュメンタリー。