映画に(反)対して ギー・ドゥボール特集 |
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[1978]
われわれは夜に彷徨い歩こう、そしてすべてが火で焼き尽くされんことを(イン・ギルム・イムス・ノクテ・エト・コンスミムール・イグニ)
In girum imus nocte et consumimur igni (We Spin Around the Night Consumed by the Fire)In girum imus nocte et consumimur igni
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フランス/1978/フランス語ほか/モノクロ/35mm(1:1.37)/105分
監督、脚本:ギー・ドゥボール
撮影:アンドレ・ムリュガルスキー
編集:ステファニー・グラネル
録音、ミキシング:ドミニク・ダルマッソ
音響効果:ジェローム・レヴィ
資料:ジョエル・バルジョラン
製作会社:シマール・フィルム
製作:ジェラール・ルボヴィッシ
音楽:フランソワ・クープラン(「王宮のコンセール第4番」、「新コンセール第11番」)、 ベニー・ゴルソン(アート・ブレイキー・アンド・ジャズ・メッセンジャーズ演奏「ウィスパー・ノット」)
声:ギー・ドゥボール
海外配給:ラブストリームス・アニエスべー・プロダクション
提供:カルロッタ・フィルム
「人はひとつの時代を、ドガーナの岬を通るように、つまり、かなりの速度で通り過ぎる。岬は近づいてきているのに、初めはその姿が見えない。次に、その場所まで来ると、それが突然目に入り、それはそのようにして建てられていたのであり、別な方法で建てられていたのではなかったと否応なく認めざるを得ない。だが、その時にはすでに、我々はその岬を回りきってしまっていて、それを後にして、未知の海を進んでいる」(ドゥボール)。
1972年から77年まで滞在したイタリアを政治活動のために国外追放されたドゥボールが、'50年代以降の自らの活動とその姿勢を省察する「自伝」的な作品。ラテン語の原題は、回文になっている。個人の生を忘却の闇へ消し去ろうとする制度的な歴史に対して抵抗する、ドゥボールの声と直接に生きられた青春。これまでの作品と同様に多くの転用を用いているが、ヴェネツィアの運河をとらえたパン・ショットやセーヌ川の航空写真、李白、ヘラクレイトス、オマル・ハイヤームのテクストに顕著なように、「水」、「流れ」、「循環」といった主題が軸となり、映画として抒情的な側面を生みだしている。ドゥボールは、'80年代に映画『スペインについて』を構想し、途中までシナリオを執筆する。しかし、ルボヴィッシの暗殺によって映画製作を断念したため、本作が最後の映画作品となった。