2004-08-04 | | | ドキュメンタリー・ドリーム・ショー ――山形 in 東京2004 プログラム及び上映スケジュール決定! |
昨年の山形映画祭2003で上映された作品を中心に、東京独自のプログラムを加え、約100作品を上映する“ドキュメンタリー・ドリーム・ショー ――山形 in 東京2004”のプログラム詳細及び上映スケジュールをお知らせします。
ドキュメンタリー・ドリーム・ショー ――山形 in 東京2004
[会場・期間]
- 第1会場:国際交流基金フォーラム
- 9月8日[水]−15日[水]
- 第2会場:アテネ・フランセ文化センター
- 9月18日[土]−10月11日[月・祝]
- 第3会場:映画美学校
- 9月19日[日]、23日[木・祝]、26日[日]
[上映プログラム]
- インターナショナル・コンペティション&アジア千波万波
- インターナショナル・コンペティション
――プログラム選定の評判の高さは随一! 2003年の映画祭には世界中から902作品もの応募が集まり、その中から厳選された珠玉の作品。これを見れば「世界でいま、なにが起こっているか?」が分かる!
アジア千波万波
――アジアの新進映像作家を紹介するプログラムとして1993年以来、観客の「発見の喜び」を刺激し、アジアの現在を荒削りな才能がダイレクトに打ち込んでくる。ここに、未来の才気とアジアのリアルを見つけ出そう!
アメリカンドリーム?――アメリカの夢は悪夢かもしれない- 今年も9月11日がめぐって来る。「アメリカ」にまつわる様々な事が起きている。アメリカの夢は、アメリカ以外の場所に住む者にとって、どんな意味を持つのか? アメリカの夢が、我々にとって悪夢にならないために、まさに今、この作品群を見つめる。マイケル・ムーアだけがアメリカのドキュメンタリーではない。
ニューズリール 1968――人はそれを弾丸映画と呼んだ- ジョナス・メカスの呼びかけにより、1968年ヴェトナム反戦をきっかけにアメリカに忽然と現れた先鋭的な映像集団「ニューズリール」。ロバート・クレイマーやジョン・ジョストらによって創立され、小川プロとの連携などその活動の影響は世界的な広がりを見せた。この混迷の時代、そのアヴァンギャルドさを体感し、68年に狂え!
沖縄特集 琉球電影列伝/境界のワンダーランド- YIDFF 2003で、膨大かつ濃密なプログラムで上映された沖縄特集から、新作を交え〈境界のワンダーランド〉を彷徨う未来のドキュメンタリーを描く作品群を紹介。沖縄を眼差し、沖縄に見つめられ、沖縄に、映画に思いを馳せる。そこに拡がる世界はあなたの世界なのだ。
中国「作家主義」時代のスターたち!- 2004年6月、『鉄西区』がフランスで劇場公開された。ル・モンド紙が大絶賛し、超長尺にもかかわらず興行成績は上々。監督の王兵は次回作の劇映画がフランス資本で製作される。近年、中国から劇映画・ドキュメンタリーの枠を越え、自由に行き来する「作家主義」映画の優れた作り手たちが数多く生まれてきた。賈樟柯(ジャ・ジャンクー)、余力為(ユー・リクウァイ)、張元(チャン・ユァン)……。ヤマガタとも縁深い彼らの、見る機会の稀な名作をこの機会にどうぞ!
世界の現場へ! もっと良心的に もっと行動的に――アジアプレス・インターナショナルを迎えて- 大メディアに属さない独立系のジャーナリストやドキュメンタリストたちは、世界各地の現場を歩きながら、さまざまな現実をもっとも近いところから記録している。1987年から活動を続けるジャーナリストのネットワーク「アジアプレス・インターナショナル」のメンバーと新作も迎え、テレビ報道やインターネット・メディアの可能性などについて考える。
アート&エクスペリメント アジア- カメラを向けること、それは、戦い、実験。
そんなささやかな野心に満ち溢れた作品たちが、アジアの地に生まれつつある。
にゅうどっくす じゃぱん- ドキュメンタリーの面白さは様々。山形で上映されなかった作品にも、ドキュメンタリーとしての新しさと若々しい魅惑に溢れたものが数多く製作されている。ここでは、評価が高いにもかかわらず、上映の機会が少ない日本の作品を集めてお届けする。
◆小プログラム◆
- 地震からアジアを見る――9.21
- ジャン・ユスターシュという事件
- パゾリーニの秘密
- ヘルツ・フランクから生まれた10分の映画たち
- 前田勝弘映画追悼
- リティー・パニュの旅路――カンボジアから
- 世界にはばたくタイの不思議
[タイムスケジュール]
第1会場:国際交流基金フォーラム(phone: 03-5562-4096 会期中のみ)
- ●9月8日[水]
- 11:30『鉄西区』第1部「工場」(王兵〔ワン・ビン〕/中国)
16:00『鉄西区』第2部「街」
19:30『鉄西区』第3部「鉄路」
●9月9日[木]- 12:00『一緒の時』(沙青〔シャー・チン〕/中国)『雑菜記』(許慧如〔シュウ・ホイルー〕/台湾)
14:30『ショート・ジャーニー』(タノン・サッタルーチャウォン/タイ)『350元の子』(李林〔リー・リン〕/中国・アメリカ)
16:30『あなたはどこ?』(R・V・ラマニ/インド)
19:30『神聖なる真実の儀式』(アオレイオス・ソリト/フィリピン・パラワン)
●9月10日[金]- 12:00『家族プロジェクト:父の家』(チョ・ユンギョン/韓国)『純粋なるもの』(アナット・ズリア/イスラエル)
14:30『人生のバラード』(パナー・バルホダー・レザーイ/イラン)『ハーラの老人 』(マーヴァシュ・シェイホルエスラーミ/イラン)『彼女と彼、ヴァン・レオ』(アクラム・ザータリ/レバノン)
17:00『ヒバクシャ ― 世界の終わりに』(鎌仲ひとみ/日本)
19:30『クラム』(テリー・ズウィコフ/アメリカ)
●9月11日[土]- 11:00『それから』(イ・ホソプ/韓国)『世界に轟いた銃声』(クリスティン・チョイ/アメリカ)
13:30『クリントンを大統領にした男』(D.A.ペネベイカー、クリス・ヘジダス/アメリカ)
15:30『死神博士の栄光と没落』(エロール・モリス/アメリカ)
17:15 トーク・ライブ
19:00『スティーヴィ』(スティーヴ・ジェイムス/アメリカ)
●9月12日[日]- 11:00『生命(いのち)』(呉乙峰〔ウー・イフォン〕/台湾)
14:00『家族プロジェクト:父の家』『純粋なるもの』
16:30『一緒の時』『雑菜記』
18:30『ホームシック』(林智恒〔ラム・チーハン〕/香港)『ビッグ・ドリアン』(アミール・ムハマド/マレーシア)
●9月13日[月]- 12:00『砂と水』(シャヒーン・ディル・リアズ/バングラデシュ)
14:30『迷路』(カルパナ・スブラマニアン/インド)『ニュー(改良版)デリー』(ヴァーニ・スブラマニアン/インド)『予言の夜』(アマル・カンワル/インド)
17:00『S21 クメール・ルージュの虐殺者たち』(リティー・パニュ/フランス)
19:30『羊飼いのバラード』(エリッヒ・ラングヤール/スイス)
●9月14日[火]- 11:00『オルド』(テミールベク・ビルナザロフ、エミル・ジュマバエフ/キルギス)『時の愛撫』(パブロ・ガルシア/スペイン)
13:00『スティーヴィ』
16:00『フープ・ドリームス』(スティーヴ・ジェイムス/アメリカ)
19:30『アメリカンドリーム』(バーバラ・コップル/アメリカ)
●9月15日[水]- 10:45『DV』(フレデリック・ワイズマン/アメリカ)
14:20『DV2』(フレデリック・ワイズマン/アメリカ)
17:30『アトミック・カフェ』(ケヴィン・ラファティ、ジェーン・ローダー、ピアース・ラファティ/アメリカ)
19:30『あじまぁのウタ 上原知子 ― 天上の歌声』(青山真治/日本)
第2会場:アテネ・フランセ文化センター(phone: 03-3291-4339)
- ●9月18日[土]
- 10:30『鉄西区』第1部「工場」
15:10『鉄西区』第2部「街」
18:40『鉄西区』第3部「鉄路」
●9月21日[火]- 14:20『集集大怪獣』(林泰州〔リン・タイジョウ〕/台湾)『余震 ― 村は何処へ行くのか』(ラケッシュ・シャルマ/インド)
16:10『150秒前』(バトゥール・ムクティアール/インド)
18:30『生命(いのち)』
●9月22日[水]- 14:30『ウイ・ノン』(ジョン・ジョスト/アメリカ・フランス・イタリア)
16:50『ナンバー・ゼロ』(ジャン・ユスターシュ/フランス)(予定)
19:00『パゾリーニの小さな花』(アラン・ベルガラ/フランス)『ロゴパグ』より『意志薄弱な男(リコッタ)』編(ピエル・パオロ・パゾリーニ/フランス)
●9月24日[金]- 14:30『10ミニッツ・オールダー 人生のメビウス』(アキ・カウリスマキ、ビクトル・エリセ、ヴェルナー・ヘルツォーク、ジム・ジャームッシュ、ヴィム・ヴェンダース、スパイク・リー、チェン・カイコー/ドイツ・イギリス)
16:40『10ミニッツ・オールダー イデアの森』(ベルナルド・ベルトルッチ、マイク・フィギス、イジー・メンツル、イシュトバン・サボー、クレール・ドゥニ、フォルカー・シュレンドルフ、マイケル・ラドフォード、ジャン=リュック・ゴダール/ドイツ・イギリス)
19:00『10 Minutes Older(オリジナル)』(ヘルツ・フランク/ソ連)『フラッシュバック』(ヘルツ・フランク/ラトヴィア)
●9月25日[土]- 14:00『わるい仲間』『サンタクロースの眼は青い』(ジャン・ユスターシュ/フランス)
16:00『アリックスの写真』『不愉快な話』(ジャン・ユスターシュ/フランス)
17:40『ナンバー・ゼロ』(予定)
●9月27日[月]- 13:50『天使狩り ― 預言者詩人の四つの情熱』(アンドレイ・オシポフ/ロシア)『アンゲロスのフィルム』(フォルガーチ・ペーテル/オランダ)
16:20『レイムンド』(エルネスト・アルディト、ヴィルナ・モリナ/アルゼンチン)
19:00『花のサンフランシスコ』『ストライキ! ストライキ! ストライキ! ― バリケードのコロンビア大学』『ブラック・パンサー ― 白豚を殺せ』(アメリカ) 『NO GAME ― ペンタゴン・コンフロンテーション』(おおえまさのり、マーヴィン・フィッシュマン/アメリカ)
●9月28日[火]- 15:00『俺はロボットか! ― パリ、国鉄労働者』『叛乱 ― 5月、パリ、1968』(フランス)『若き人々の蜂起』(モーリス・ルメートル/フランス)
17:00『花のサンフランシスコ』『ストライキ! ストライキ! ストライキ! ― バリケードのコロンビア大学』『ブラック・パンサー ― 白豚を殺せ』『NO GAME ― ペンタゴン・コンフロンテーション』
19:00『ハノイ13日火曜日』(サンチャゴ・アルヴァレス/キューバ)『加速する変動』(トラヴィス・ウィルカーソン/アメリカ)
●9月29日[水]- 14:30『ハノイ13日火曜日』『加速する変動』
16:30『俺はロボットか! ― パリ、国鉄労働者』『叛乱 ― 5月、パリ、1968』『若き人々の蜂起』
18:30『レイムンド』
●9月30日[木]- 14:00『現認報告書』『三里塚・第三次強制測量阻止闘争』(小川紳介/日本)
16:20『おきなわ ― 日本1968』(井坂能行/日本)『地下広場』(大内田圭弥/日本)
18:30『公害原論1974』(前田勝弘/日本)『自由光州 ―1980年5月―』(前田勝弘/日本)+トーク(高木隆太郎)
●10月1日[金]- 14:00〈森口豁の仕事〉+トーク
16:30『ナナムイ 第一章 神歌編』(比嘉豊光)+トーク
18:30『ナナムイ 第四章 行事編』(比嘉豊光)+トーク
●10月2日[土]- 13:00『沖縄戦記録フィルム〜1フィート運動収集フィルムより(未編集版)』(アメリカ)
15:00『島クトゥバで語る戦世(1部・2部)』+トーク(比嘉豊光)
18:00『チェンバレンの厨子甕(ずしがめ)』(港千尋/日本)+トーク
●10月4日[月]- 14:20『塵に埋もれて』(イ・ミヨン/韓国)
16:20『エディット』(イ・チャンジェ/韓国・アメリカ)
18:30『ゴンプーの幸福な生活』(季丹〔ジ・ダン〕/中国〔アジアプレス〕)+トーク
●10月5日[火]- 14:10『ショート・ジャーニー』『350元の子』
16:10『ジャカルタ・ストックショット No.7』(ロン・プユンダトゥ/インドネシア)『ドリームランド』(トニー・トリマルサント/インドネシア)『蒲公英的歳月(たんぽぽのさいげつ)』(任書剣〔にん・しょけん〕/日本)
18:30『ザルミーナ物語・公開処刑されたアフガン女性』(玉本英子/日本〔アジアプレス〕)『イラン式離婚狂想曲』(キム・ロンジノット、ジバ・ミル=ホセイニ/イギリス・イラン)+トーク
●10月6日[水]- 13:40『A2』(森達也/日本)
16:20『デブリ』(アブデルサラム・シャハーダ/パレスティナ)『モーゼからの権利証書』(アッザ・エル・ハサン/パレスティナ) 『ニュースタイム』(アッザ・エル・ハサン/パレスティナ)
18:30『ドキュメンタリスト 綿井健陽』(綿井健陽/日本〔アジアプレス〕)+トーク
●10月7日[木]- 14:20『鉄西区』第1部「工場」
19:00『ネオンの女神たち』(余力為〔ユー・リクウァイ〕/ベルギー・香港)『東京 イン・パブリック』(賈樟柯〔ジャ・ジャンクー〕/日本)
●10月8日[金]- 13:10『鉄西区』第2部「街」
16:50『老人』(楊天乙〔ヤン・ティエンイー〕/中国)
19:00『イン・パブリック』『小山の帰郷(小山回家)』(賈樟柯〔ジャ・ジャンクー〕/中国)
●10月9日[土]- 12:00『鉄西区』第3部「鉄路」
14:40『広場』(張元〔チャン・ユァン〕、段錦川〔ドゥアン・ジンチャン〕/中国)
17:30『オキナワン ドリーム ショー』(高嶺剛)+トーク
●10月11日[月・祝]- 14:40『さすらう者たちの地』(リティー・パニュ/フランス)
16:50『S21 クメール・ルージュの虐殺者たち』
19:00『第三世界』『真昼の不思議な物体』(アピチャッポン・ウィーラセタクン/タイ)
第3会場:映画美学校(phone: 03-5205-3565)
- ●9月19日[日]
- 13:00『1975 OKINAWAヌ夏』(富本実)『沖繩列伝第1 島小』(吉田豊)
15:00『ヤマングーヌティーダ』(謝花謙)『沖縄エロス外伝・モトシンカカランヌー』(布川徹郎)
17:30『沖縄の声』(毎日映画社)『独立少女紅蓮隊』(安里麻里/日本)+トーク
●9月23日[木・祝]- 12:00『牛房野のカノカブ ―山形県尾花沢市牛房野の焼畑― 』(阿部陽子、井筒桃子、渡辺智史、六車由実/日本)『関川のしな織 ―山形県温海町関川の樹皮布― 』(今石みぎわ、井筒桃子、阿部陽子、六車由実/日本)
14:20『掘るまいか』(橋本信一/日本)
16:20『えてがみ』(内田伸輝/日本)
18:20『モゥモ チェンガ』(岩佐寿弥/日本)
●9月26日[日]- 11:00『3rd 未だ来ぬ者を待つ家』(真田操、大木裕之、前田真二郎/日本)『3rd Vol.2 ― 2つの光の家』(真田操/日本)
13:30『円のカド』(林健雄〔ラム・キンホン〕/香港・アメリカ)『ひらめく赤旗』(ツォー・ホンシャン/中国)『永遠回帰』(サヒヤ・ビャンバ/モンゴル)
16:00『ジーナのビデオ日記』(キム・ジナ/韓国・アメリカ)
19:00『塩素中毒』『ISLANDHOPPING』(陳凱欣〔タン・カイシン〕/シンガポール)+トーク
※トークはすべて上映後
※上記以外にもゲスト予定あり。お楽しみに!
ドキュメンタリー・ドリーム・ショー ――山形 in 東京2004【イベント情報】
- [料金(3会場共通)]
- 1回券:前売1,000円、当日1,300円
3回券:前売2,700円、当日3,600円
10回券:前売8,000円、当日10,000円
共通フリー・パス:前売、当日 15,000円(100枚限定、YIDFF 2003カタログ付き)
※アテネ・フランセ文化センター会員、映画美学校生:1プログラム800円(当日のみ)
※前売券は、アテネ・フランセ文化センターおよびチケットぴあ(Pコード:473-378)、都内プレイガイドにて発売中!
※回数券は複数人数で使用可能(フリーパスは、利用者ご本人のみ) - [主催]
- 山形国際ドキュメンタリー映画祭実行委員会、(財)国際文化交流推進協会(エースジャパン)、アテネ・フランセ文化センター、映画美学校、シネマトリックス
- [問い合わせ]
- phone: 03-5362-0672(映画祭東京事務局)
詳しくはこちらへ アテネ・フランセ文化センター Webサイト