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    究竟（くっきょう）の地 ― 岩崎鬼剣舞の一年

    Ultimate Land--A Year of Iwasaki Onikenbai
    - 日本／2008／日本語／カラー／ ビデオ／161分

    監督、撮影、編集：三宅流
    ナレーター：豊川潤
    整音：種子田郷
    エグゼクティブ・プロデューサー：越後谷卓司
    出演：岩崎鬼剣舞保存会ほか
    製作：愛知芸術文化センター
    配給：三宅流

    岩手県北上市の農村・岩崎に伝わる郷土芸能「岩崎鬼剣舞」は1,300年の歴史を持つと言われ、今なお村人の日常に生き続けている。笛や太鼓が鳴り響けば、老いも若きも勤め人や学生たちも、手足が自然と動き、舞い始める。異形の面をつけた勇壮なる踊り手がひとたび足を踏み鳴らせば、その身体には古より受け継がれた魂が吹き込まれる。緑豊かな農村の四季とともに、祈りの舞は次の世代へと伝えられていく。


    【監督のことば】地域社会がひとつの芸能の身体を共通言語として共有し、生活の中に芸能が深く根ざしている岩崎鬼剣舞の人々の姿は非常に印象的でした。その姿は、共同体を失いつつある現代社会に生きる我々に、多くの問題を投げかけてくれます。


    - 三宅流

    1974年生まれ。多摩美術大学卒業。初期は身体をテーマにした実験性の強い作品を制作。『蝕旋律』（1998）、『白日』（2003）はモントリオール国際映画祭等、世界10カ国以上の映画祭で上映される。近年はドキュメンタリーを中心に制作。代表作は22歳の面師が能面を彫る姿を描いた『面打／men-uchi』（2006）。