ニュー・ドックス・ジャパン |
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THE ダイエット!
Fat Chance-
オーストラリア/2008/英語、日本語/カラー/ビデオ/52分
監督、脚本、製作:関口祐加
撮影:キム・バターハム(ACS)
録音:ジェレミー・アイランド、レオ・サリヴァン、 ダレン・クラーク
編集:マーク・フォックス
製作:ニッキー・ローラー
製作会社:Fat Productions Pty Ltd.
配給:パンドラ www.uplink.co.jp/thediet/
小さな頃から「大柄」だった作者は、20代でオーストラリアに渡り、ますます肥満街道まっしぐら。出産を経て50代を迎え、とうとう医者に警告されダイエットを開始する。自身の深層心理に立ち向かう内に、徐々に記憶を遡り、両親と自分の関係を見つめていく。オーストラリアでテレビのゴールデンタイムに放映され局最高視聴率を叩きだした、笑いと涙のセルフ・ドキュメンタリー。
【監督のことば】15年ほど前、私の『When Mrs. Hegarty Comes to Japan』が、シドニー映画祭で上映された後、笑みをたたえた1人の男性が近づき声をかけてきました。「君には絶対コメディーの才能がある。ドキュメンタリー映画でコメディーを追求してごらん」。そんなやさしい言葉をかけてくれたのはアン・リー監督で、その言葉は私の中にずっと宿っていました。こうして完成させたのが本作です。
個人的な肥満問題からストーリーを紡ぎ出す試みですが、私が何よりも挑戦したかったのは、自ら「被写体」になる事により自分をどこまでさらけ出すのか、どこで止めて映画にするのか、ということでした。
山形で観客の皆さんとこの作品を共有できることに感謝し大きな喜びを感じています。
関口祐加 1957年、横浜生まれ。20代で渡豪、映画と出合う。初監督作『戦場の女たち』(1989)を本名の関口典子の名で発表し、数々の賞を受賞。オーストラリアで『When Mrs. Hegarty Comes to Japan』(1992)を監督。その後、映画の現場に関わりながら結婚、出産、離婚をし、本作は10数年ぶりの監督第3作。現在、シドニー映画学校で講師を務める。 |