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YIDFFネットワーク企画上映
  • 湯の里ひじおり ― 学校のある最後の1年
  • 見るということ
  • 見るということ

    Seeing

    日本/2009/日本語/ビデオ/オムニバス作品6本 合計95分

    企画、構成:松本俊夫 製作:佐野真澄(佐野画廊)

    1960年代からネオ・ドキュメンタリズムを提唱し、日本における実験映画の先駆者とも言える映像作家、松本俊夫が企画、構成した6人の実験映画作家によるオムニバス作品。松本が提示した「見るということ」というテーマに基づき、6人が各自各様のアプローチでテーマをとらえ、独自の映像を展開する。我々が“物”を「見るということ」そして「映画を作るということ」とはいったい何なのか? という根源的な問題に向かっている。



    - 1 冬の遮眼子


    加藤到 19分

    加藤到
    1958年、山形県鶴岡市生まれ。高校時代から8ミリ映画の制作を始める。映像作家、東北芸術工科大学教授。



    - 2 ダリア


    狩野志歩 13分

    狩野志歩
    武蔵野美術大学映像学科卒業。1996年よりフィルム及びビデオによる映像作品、ビデオインスタレーション、ライブパフォーマンスを制作発表する。



    - 3 星座


    前田真二郎 20分

    前田真二郎
    1969年生まれ。映像作家。京都精華大学大学院美術研究科修了。在学中より映像制作を開始。情報科学芸術大学院大学(IAMAS)准教授。



    - 4 神無月


    稲垣佳奈子 11分

    稲垣佳奈子
    1980年、岡山県生まれ。女子美術大学卒業後、広告デザインを経て、現在専業主婦となり子育て中。



    - 5 虚空の鏡


    奥野邦利 19分

    奥野邦利
    1969年、東京生まれ。日本大学大学院芸術学研究科映像芸術専攻修了。日本大学准教授。



    - 6 死角


    大木裕之 10分

    大木裕之
    アジア千波万波審査員ページ参照


     


    シンポジウム 見るということ ドキュメンタリーとアヴァンギャルド2009

    10月13日[火]18:30〜  会場:フォーラム5 ※シンポジウムのみ無料

    パネリスト:
    松本俊夫(映像作家、「見るということ」企画、構成)
    村山匡一郎(映像研究家、批評家)
    三上満良(宮城県美術館学芸員)
    狩野志歩(映像作家)
    司会:
    加藤到(映像作家、東北芸術工科大学教授)

    眼をあけているからといっても、本当に物を見ているとは言えない。それは単に網膜上の光学的な現象でしかないからだ。では物を「見るということ」とはどういうことなのか。そんな共通テーマで撮った6人の作家たちによる異色のオムニバス映画が完成した。ここには各自が独自な切り口を通して、対象を自分の視座に主体化しようとする模索が伝わってくる。と同時に見逃さないでほしいのは、それら複数のまなざしが縦横にこだまし合う、個人を超えた想像的創造の世界が、ユニークに立ちあがってくることにほかならない。固定観念をなくして、物の「見方」を自由にはばたかせさえすれば、物の「見え方」も驚くほど変わるものである。

    松本俊夫