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第18回国民文化祭・やまがた2003 ドキュメンタリー映画フェスティバル

Program 2
四大映像作家、山形に喝!


映像制作ワークショップのコーディネーターと講師陣。それぞれの作品を上映。

村山匡一郎:統括コーディネーター(映画評論家)

-1947年生まれ。日本経済新聞の映画評をはじめ新聞や映画雑誌などで評論活動をするかたわら、武蔵野美術大学、イメージフォーラム付属映像研究所など大学や専門学校で教える。主な訳著書は『映画100年ストーリーまるかじり:フランス映画篇』、『演劇と映画』、『世界映画全史、全12巻』、『ケン・ローチ』など。YIDFF「インターナショナル・コンペティション」予備選考委員。

 

金井勝:映像作家

-1936年、神奈川県の農家に生まれる。大映東京の撮影所で高橋通夫らに師事、フリーの撮影監督を経て、1968年「かないプロ」を結成。翌年初監督作『無人列島』を発表。スイスのニヨン映画祭でグランプリに輝く。続いて『微笑う銀河三部作』を自主制作自主上映。以後テレビでドキュメンタリーを監督するかたわら、『夢走る』、『時が乱吹く』など4作品を発表している。


- 代表作:無人列島

Deserted Island

1969/モノクロ/16mm/56分

――ぼくの体験や妄想と、戦後史とを縄のように編み上げた構造で、かつてない映像の構築を目指した。主人公の日出国は、ぼく自身であり、国家の擬人化でもあるのだが、ともあれ個と連帯との軋轢から溢れ出た「この世が悪夢」を感じ取って貰えれば幸甚。



最新作:スーパードキュメンタリー前衛仙術

Super Documentary Avant-Garde Magic

- 2003/カラー/ビデオ/33分

映像作家・金井勝が自分の別人・金井勝丸の日常をドキュメントした作品。気力の衰えを悩んでいた老人・勝丸だが、若さに打ち勝つために修業を重ねて「前衛仙術」なるものを編み出し様々な奇跡を起こす。その奇跡たるや絵空事ではないのだから、とくと御覧あれ。


 

加藤到:映像作家

-1958年、山形県鶴岡市に生まれる。現在、東北芸術工科大学情報デザイン学科映像コース助教授。1977年、和光大学人文学部芸術学科に進み、同年、イメージフォーラム付属映像研究所の1期生として映像を学ぶ。『FADE OUT』、『ゴーランド』、『Zero-TV』、ハンガリーのレティナ'91で受賞した『SPARKLING』などフィルムやビデオによる多くの映像制作のほか、ミニFM局やインスタレーションなど幅広い創作活動を続けている。 学校プログラム シンポジウム


代表作:
- FADE OUT /1978/3分
FADE OUT II(溶暗)/1980/8分
ゴーランド /1981/8分
サスペンション・ブリッジ /1983/8分
FOCUSING /1984/5分
ワイパー /1985/7分
WASHER /1987/10分
MELT DOWN /1988/13分
Zero-TV /1989/8分
SPARKLING /1991/10分

学生だった1978年に100フィートフィルムフェスティバルに出品した初めての16ミリフィルム作品『FADE OUT』から、1991年、湾岸戦争の報道をテーマにした『SPARKLING』までの短編実験映画10本をまとめて上映する。エクスペリメンタルからドキュメンタルへ向かう緩やかな意識がうかがえる。



- 最新作:KAISEKI料理

Kaiseki Cuisine

2002/カラー/ビデオ/16分/共同監督:櫻井篤史

京都在住の映像作家櫻井篤史との“食”をテーマにした共同制作作品、櫻井パートの「蟲毒(こどく)」は、日々我々の身体を通過している膨大な量の食品添加物を、ただひたすら、おさらいする試み。加藤パートの「擬似加熱」では、コンビニ弁当の豊かさと貧しさについて“解析”しようと試みている。



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