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城壁と人々

Walls and People
Des murs et des hommes

- フランス、アルジェリア、モロッコ/2014/アラビア語/カラー/Blu-ray/83分

監督、撮影:ダリーラ・エッナーデル
編集:ヴェロニク・ラグアドゥ=セゴ
録音:フローラン・ヴェルデ
製作:ラファエル・ヴェントゥーラ
提供:Label Video

モロッコ・カサブランカのメディナ(旧市街)に暮らす人々の日常。犠牲祭の羊に大枚をはたく母親と舌鼓を打つ子どもたち。定職がなく結婚できないことを嘆く若者。日用品を売る盲いた老人の声、少女たちが語るヨーロッパへの憧れ。複雑に入り組んだ路地から聞こえるポリフォニーが、豊かな物語を編み上げる。



-【監督のことば】私は監督として、自分の作品を、統計でしか表されず、意見を表明する機会もない人々の声を広く届ける、強力な手段と捉えている。この映画は、メディナとそこで生活する人々へのオマージュである。いわばその日常の核心にある瞬間を共有し、彼らの声に耳を傾けるきっかけを提供するものだが、何よりも、観た人たちがより公正で、持続可能な世界のリアルな可能性――それは経済成長と社会的責任との間に適切なバランスを確立することに関わっている――をともに考え直すようになってくれればと願っている。


- ダリーラ・エッナーデル

1966年カサブランカ生まれ。独学でドキュメンタリー制作を始め、その作品の多くは人権をテーマとしている。2011年にドバイ国際映画祭の企画マーケット「ドバイ・フィルム・コネクション」で賞を獲得したほか、世界各地の映画祭で受賞経験がある。主な作品は『Par la grâce d'Allah』(1987)、『Idoles dans l'ombre』(1992)、『Loups du desert』(1999)、『El Batalett』(2001)、『Mé Aïcha's Caravane』(2002)、『Fama, une héroïne sans gloire』(2004)、『Je voudrais vous raconter』(2005)、『J'ai tant aimé』(2008)、『Du Cinéma au Possible』(2015)など。