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A. 硝煙弾雨の後、アッサムの記憶



秋のお話

An Autumn Fable
Duphang-ni Solo

インド(アッサム州)/1997/英語、ボド語/カラー/DCP(原版:16mm)/45分

監督、ナレーション:ピンキー・ブラフマ・チョウドリー
脚本:ピンキー・ブラフマ・チョウドリー、ショービト・ジャイン
撮影:サミール・マハージャン
製作:ニーラジ・スージー
製作会社、提供:Rajendra Films

12人の怪力と食欲を誇る魔男、獣に化けて王座をねらう王子、剣術に長けた美しい姫――。毎年秋になるとボドの村々の夜空の下で、音楽、歌、踊り、立ち回りの民俗劇が演じられる。一方で、自治を求めるボド独立運動は武装闘争として泥沼化し、コミュニティは崩壊に瀕していた。恐怖と不信から沈黙が生まれ、武装した兵士、難民キャンプ、破壊の爪痕が……。それでも悠久の大地の声は、物語や劇を通してかすかに息づいていた。伝承と記憶がこの地の人々に生きる活力を呼び起こすことに願いをこめた、ボド出身の女性監督の作品。YIDFF '99アジア千波万波で上映




僕らは子どもだった

Tales from Our Childhood
Loralir Sadhukatha

インド(アッサム州)/2018/アッサム語/カラー、モノクロ/DCP/69分

監督、脚本、撮影、編集:ムクル・ハロイ
音響、ミキシング:ラフール・ラーバ
製作:タタ社会科学院・メディア文化学部(ムンバイ)
提供:ムクル・ハロイ

亡くなった革命兵士の戦闘服を幼なじみに着せてポーズをとらせる。別の友人は古い日記をひもとく。少年時代に演じた劇の台本を仲間どうしで読み合わせする。反政府運動家が書いた詩を朗読する。映画づくりは、1990年代にアッサム州で育った監督の子ども時代の記憶をよみがえらせる旅路。かの激動の時代、アッサム統一解放戦線(ULFA)がインドから独立を目指す武装闘争を率いていた。暴力や死、行方不明者は、日常生活の一部だった。1991年生まれの俊英が友人、両親、親戚の語りから記憶の断片を引き集め、時代を再構成する。