English

F. インド情報放送省映画局 40年をはさんで



ナガランドの胎動

New Rhythms in Nagaland

インド(ナガランド州)/1974/英語/モノクロ/DCP/46分

監督、脚本:プレム・ヴァイディア
撮影:A・P・シャリーフ、プレム・ヴァイディア
プロデューサー:G・P・アスタナ
製作、提供:インド情報放送省映画局

長年、独立を求める勢力の紛争が絶えないナガランド。インド政府の視点から作られたこの情宣映画では、1963年に州となってから中央政府の重点支援のおかげで経済やインフラ整備が飛躍的に進歩したことをアピールする。伝統の歌・踊り・祭りや共同的な生活文化を紹介した後、ナガの若者たちがインド本土に渡って縦横に見聞する視察旅行に密着する。表敬訪問を受ける政治家、軍事パレード、製鉄工場やダム、名所旧跡など大インドの豊かさと国力を見せつけられる道中。青年たちが初めての海で、波打ち際ではしゃぐスナップは、彼ら自身のまぎれもない青春の記録となっている。



ミゾ民族戦線:ミゾの蜂起

MNF: The Mizo Uprising

インド(ミゾラム州)/2014/英語、ミゾ語/カラー/DCP/28分

監督:ナポレオン・RZ・タンガ
脚本、監修:ジーニー・RZ・シアミ
撮影:マルサウムキマ・チャングテ
製作、提供:インド情報放送省映画局

「竹の花が咲くのは凶兆」と言い伝えられる通り、ミゾラムを飢饉が襲った。数年後の1966年、ミゾ民族戦線を率いるラルデンガが、ミゾラム独立を掲げてインド軍駐屯地を一斉攻撃し蜂起した。対するインド軍は市街地を空爆。その後20年間、地下にもぐった義勇兵、市民、インド軍は泥沼の戦争に入った。本作では1986年の和平合意、義勇兵の帰還と平和への移行までを描く。いまでは与党の政治家となった民族戦線のトップ、元戦士、元インド軍兵士、平和交渉に参加したキリスト教指導者など、当時を生きたリーダーたちの証言が貴重な記録としてまとめられている。