2012-12-20 | | | 東日本大震災復興支援上映プロジェクト 「ともにある Cinema with Us 忘れないために 1」 |
昨年度、山形国際ドキュメンタリー映画祭では、震災と向きあう映像作品を可能な限り集めて上映し、併せて映像作家やNGO活動家の発言を多くの方々と共有することに努めました。その後、私たち自身の現在の問題また未来の課題として、「311」を見つめつづけようと映像記録や映画製作が続けられ、震災直後では逆に伝えられなかったものを生々しく映した数々の優れた作品も生まれています。私たちは、こうした震災の記録や記憶を見つめる機会の共有を今後もしぶとく継続させてゆきたいと思っています。
あの日から2年を迎えようとする2013年3月初旬、主に日本の映像作家の新たな作品を軸に、「ともにある Cinema with Us 忘れないために 1」プログラムとして6作品を集め、山形市の映画館を会場に一挙に上映します。また、上映する各作品の監督や関係者を招いてのトークも合わせて行い、「見つめ続け、伝え続ける映画」というテーマを深めるものとします。
東日本大震災復興支援上映プロジェクト
「ともにある Cinema with Us 忘れないために 1」
- 〈津波のあと〉
- 『津波のあとの時間割 〜石巻・門脇小・1年の記録〜』監督:青池憲司/2012/125分 作品Webサイト
『なみのこえ』監督:濱口竜介、酒井耕/2012/180分(予定) 作品Blogサイト
- 〈核と向き合う〉
- 『二重被爆〜語り部 山口彊の遺言』監督:稲塚秀孝/2011/70分 作品Webサイト
『放射線を浴びた[X年後]』監督:伊東英朗/2012/83分 作品Webサイト
『プリピャチ』監督:ニコラウス・ゲイハルター/1999/100分 作品Webサイト
『天に栄える村』監督:原村政樹/2012/100分(予定) 桜映画社Webサイト:『天に栄える村』制作への支援のお願い
●3月1日[金]
10:00−12:05- 『津波のあとの時間割』
- 12:45−13:55
- 『二重被爆〜語り部 山口彊の遺言』
- 14:35−15:58
- 『放射線を浴びた[X年後]』
- 16:40−18:20
- 『プリピャチ』
- 19:10−20:50
- 『天に栄える村』
●3月2日[土]
10:00−12:05- 『津波のあとの時間割』
12:10 青池憲司監督トーク
- 13:30−16:40(途中10分休憩)
- 『なみのこえ』
16:45 濱口竜介監督、酒井耕監督トーク
- 18:10−19:20
- 『二重被爆〜語り部 山口彊の遺言』
19:25 稲塚秀孝監督トーク
- 20:30−22:10
- 『プリピャチ』
●3月3日[日]
10:00−11:23- 『放射線を浴びた[X年後]』
11:30 伊東英朗監督トーク
- 12:40−14:20
- 『天に栄える村』
14:25 吉成邦市さん(天栄米栽培研究会事務局長)、原村政樹監督トーク
- 16:00−19:10(途中10分休憩)
- 『なみのこえ』
[会場]フォーラム山形 シアター4- [料金]
- 1プログラム:前売800円、当日1,000円
3プログラム:前売2,000円 ※当日は1プログラム券のみの販売となります。
チケットのお求めは:フォーラム山形、山形市内各プレイガイド(本町プレイガイド、八文字屋Pool、大沼デパート7F、十字屋デパート1F)、山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー(ビッグウイング3F)、山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局(山形市木の実町)で発売中 - [主催]NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
- [助成]芸術文化振興基金
- [問い合わせ]phone: 023-666-4480(映画祭事務局)
2011年3月11日、あの日から約2年が経とうとしていますが、復興という言葉の陰で、現在も、抱えきれない体験と不安の狭間で揺れる多くの人々の生活が続いています。そして、なにも解決していない原発の問題があり、いろんな意味で3.11は決して過去になり得ないし、過去にしてはいけないと考えます。
今も多くの映像作家たちが、そうした状況を見つめ、被災者の方々と信頼関係を築きながら、時を重ねなければ描けなかったこと、そして新たな課題も含めて描き続け、優れた映画を次々と産み出しています。
しかし一方で、時の経過とともに、大震災や原発や核の問題を描いた作品を見に来る人たちが確実にしかも大幅に減っていると、映画館や自主上映の現場に関わる人たちの声が届くようになっています。単なる情報を超えた良質の映画と多くの私たち観客がすれ違い始めている、そして今後ますますその傾向は進んでしまうのではないか。
それは、何故なのか。様々な問題や課題が山積しているはずなのに、日々流される断片的で過剰な情報によって私たちの心が飽和状態になり、大震災や原発事故について徐々に無感覚になっていくという、心の中である種の風化が始まっているからかも知れません。
私たちにとって、どんなに大きな事件や痛切な体験も、伝え共有してゆく具体的な努力がなければ、何事もなかったかのように失われ、そこから何かを学ぶこともできなくなってしまう。
私たちは、映画を通して、それに抗ってゆきたい。ともすれば無関心と風化の中で失われてゆく記録や記憶を「残し、表し、見つめる機会」を今後もしぶとく共有し続けたい。これは、未曾有の経験をしてしまった同時代の私たち自身、そして、優れた記録を受け継ぐべき次世代や未来の方々のために必要なことだと、私たちは考えています。
高橋卓也(山形事務局長)
2013-01-15 | | | 「ともにある Cinema with Us 忘れないために 1」特設サイト開設&支援募集 |
3月1〜3日の3日間、フォーラム山形で開催する東日本大震災復興支援上映 「ともにある Cinema with Us 忘れないために 1」の特設Webサイトができました!
「ともにある Cinema with Us 忘れないために 1」特設サイト(外部リンク)
また、ネットで寄付支援を呼びかけるクラウドファウンディング 「READYFOR?」サイトでも、「ともにある Cinema with Us 忘れないために 1」への支援募集を掲載しています。
READYFOR? Webサイト:「ともにある Cinema with Us 忘れないために」
ぜひ支援上映活動の目的と活動内容を知っていただき、ご協力を賜りますようお願いいたします。ご支援お待ちしております!
2013-03-09 | | | 事務局より:映画の楔……忘れないために 「ともにある Cinema with Us 忘れないために 1」上映会を終えて |
事務局より:映画の楔……忘れないために 「ともにある Cinema with Us 忘れないために 1」上映会を終えて
2013-03-13 | | | ご支援・ご来場ありがとうございました! 「ともにある Cinema with Us 忘れないために 1」上映会報告 |
ご支援・ご来場ありがとうございました! 「ともにある Cinema with Us 忘れないために 1」上映会報告(画像計230KB)