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    まなざしの旅 土本典昭と大津幸四郎

    Regarding the Lives of Others

    - 日本/2010/日本語/カラー/ビデオ/90分

    監督、編集:代島治彦
    スタッフ:映画美学校2008年度ドキュメンタリー高等科生
    撮影指導、題字:大津幸四郎
    企画、製作:
    映画美学校

    - 【監督のことば】写真家ユージン・スミスが撮影した「裸の母娘像」の一葉によって水俣病のシンボルとなった上村智子さん。彼女は母親の胎内で水俣病に感染した胎児性患者である。外側からは生まれながらの、悲劇の存在にしかみえない。ユージンが彼女の「受難の姿形」を描こうとしたことに対して、土本典昭は言う。「痙攣した彼女の姿はいちばん患者さんらしいけど、それはキャメラに撮られることを嫌がっているんですよ」。大津幸四郎は言った。「彼女の内側にある智子ちゃんという人間をどうしたらフィルムに定着することができるのか」。土本と大津の映画『水俣 ―患者さんとその世界―』(1971)の中の智子ちゃんは家族のまん中で微笑んでいる。その「希望の姿形」はまさに、生真面目な2人の「まなざしの旅」の達成でもあるのだ。


    - 代島治彦

    1958年生まれ。博報堂に勤務した後、88年にスコブル工房設立。『パイナップルツアーズ』(1992)など映画やテレビ番組をプロデュース。「世界先住民映像祭」YIDFF 1993の共同コーディネーター。94年から2003年まで映画館ボックス東中野の代表を務める。ディレクターとして『戦争へのまなざし〜映画作家・黒木和雄の世界〜』(2006、NHKで放映、ギャラクシー奨励賞受賞)など。