特別招待作品 |
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圧殺の森 高崎経済大学闘争の記録
The Oppressed Students-
日本/1967/日本語/モノクロ/16mm/105分
監督:小川紳介
撮影:大津幸四郎
録音:久保田幸雄
製作:記録映画「圧殺の森」製作実行委員会、自主上映組織の会
提供:映画美学校
高崎市立経済大学の学園闘争を記録して、60年代後半の全国的な学生叛乱の予兆に満ちた作品。大学の10年にわたる不正入学、市当局の学校運営への度重なる介入。学生自治に対し、体育会系の学生をけしかけて一般学生を暴力で脅すなど、露骨な弾圧。学生はこれに対し全学ストライキで立ち向かう。ついに学生ホールに立てこもった十数名の学生たち。小川やそのスタッフも、彼らと「密室」の中で生活を共にしながら、時間を共有していく。そして彼らと「彼らがスタッフに隠したことは本当になかった」(小川)と言い切れるほどの一体感で捉えることに成功した。
小川紳介 1936年、東京生まれ。岩波映画製作所を経て1964年、フリーになる。監督第1作『青年の海』(1966)や『現認報告書』(1967)などを自主制作。全共闘運動の盛り上がりの中で全国の大学、職域などで支持を得る。1968年、小川プロダクションを旗揚げし、成田空港建設反対運動を描く「三里塚」シリーズ制作に没頭。農民の側に立って映画を作り続けた。1974年、山形県上山市牧野に移り住み、米作りをしながら農村を見続け『ニッポン国古屋敷村』(1982)と『1000年刻みの日時計 ― 牧野村物語』(1986)を発表。1989年のYIDFF発足の準備委員として奔走、映画祭を成功に導いた。1992年2月7日逝去。 |