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ヘルマン・スローブ 目の見えない子ども 2

Herman Slobbe / Blind Child 2
Herman Slobbe / Blind Kind 2

オランダ/1966/オランダ語/モノクロ/ デジタル・ファイル(原版:16mm)/29分

- 監督、脚本、撮影:ヨハン・ファン・デル・コイケン
編集:ヨハン・ファン・デル・コイケン、コー・ブラント
録音:ディック・ポラック、ヤープ・ヘリッツ、ヘルマン・スローブ
音楽:アーチー・シェップ
製作会社:Lucid Eye Films、VPRO TV
提供:Documentaire sur grand écran

ファン・デル・コイケンは、『盲目の子ども』(1964)の撮影中にヘルマン・スローブと出会う。エネルギーに満ち溢れたヘルマンは、自らの置かれた環境と闘うために必死で音を探し、さまざまな課題に取り組む。彼はマイクを握り、映画のリポーターとなる。



ベッピー

Beppie

オランダ/1965/オランダ語/モノクロ/デジタル・ファイル(原版:16mm)/38分

- 監督:ヨハン・ファン・デル・コイケン
撮影:エト・ファン・デル・エルスケン、ヨハン・ファン・デル・コイケン 
録音:ヘルダ・ファン・デル・エルスケン 
編集:ヨハン・ファン・デル・コイケン、ケース・ストラツマ 
製作会社:Lucid Eye Films、VPRO TV
提供::Documentaire sur grand écran

ベッピーは10歳。アムステルダムの労働者階級出身の少女は、陽気で機知に富む。彼女は、数か月にわたる冒険を映画監督に語る。人生、死、テレビ、愛、お金について。映画監督は彼女の日常を追う。


- ヨハン・ファン・デル・コイケン

1938年アムステルダム生まれ。12歳より写真を撮り始め、1955年に写真集『We are 17』を発表。奨学金を受けてフランスの高等映画学院(IDHEC)に学び、『Sunday』(1960)よりドキュメンタリー映画を手掛ける。以来、長短編あわせて約60本の作品を制作し、ヨーロッパを代表するドキュメンタリー映画作家としての地位を築く。『井戸の上の眼』 (1988)は、YIDFF 1989のインターナショナル・コンペティション部門優秀賞受賞。YIDFF 1997では『アムステルダム・グローバル・ヴィレッジ』(1996)がコンペティション部門に選出。映画批評でも健筆を奮い、写真家としても活躍。2001年没



鑑賞ワークショップ講師ファシリテーター

クリストフ・ポスティック(リュサス国際ドキュメンタリー映画祭共同アーティスティック・ディレクター)
フランス外務省の専門調査員、パリのサンテ刑務所においてプログラミング・ワークショップ講師などの職を経た後、2002年より、リュサス国際ドキュメンタリー映画祭の共同アーティスティック・ディレクター。並行して、12年間にわたり、カザフスタン、シベリアでドキュメンタリー映画の企画ワークショップの指導を行うほか、ドキュメンタリー映画を専門とした、フランスのサブスクリプション型VODサイト「Tënk」の編成メンバーの一員として、作品の選定に携わる。



ニシノマドカ(映画作家)
パリ第8大学在学中、アンリ=フランソワ・アンベールと、クレール・シモンに師事。ヨハン・ファン・デル・コイケンについての修士論文を執筆し、観客との対話を誘発する作品群に強く影響を受ける。2016年に短編『クロビスとの出会い ― 音楽症候群を生きる』を発表。『言語の向こうにあるもの』(2019)がYIDFF 2021 アジア千波万波部門で上映される。『奇妙な外国語、フランス語』(2023)の制作後は活動拠点を日本へ移し、ドキュメンタリー映画を通して対話の可能性を広げるために、作品制作や鑑賞方法の探究を続けている。

 


Documentaire sur grand écran(ドキュメンタリー映画を大きなスクリーンで)

1991年発足のパリ近郊のアソシエーション(非営利市民団体)で、30年来の活動でそのカタログに集められた250作品の他、新作も含めた興味深い上映プログラムを定期的に提案し、フランス国内やフランス語圏諸国でのドキュメンタリー映画作品の普及に尽力している。