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なみのおと

The Sound of Waves

日本/2011/日本語/カラー/DCP/142分

- 監督:酒井耕、濱口竜介
撮影:北川喜雄
整音:黄永昌
製作:東京藝術大学大学院映像研究科
配給:サイレントヴォイス

本プログラムが始まった2011年の上映作品。津波被害を受けた気仙沼、南三陸、石巻、東松島、新地町と南下しながら、消防団員や議員、夫婦や姉妹など親しい者や時には監督との対話は現代の口承記録となる。監督の酒井と濱口は『なみのこえ』『うたうひと』(いずれも2013、YIDFF 2013)をあわせ東北記録映画三部作を撮った。そして、酒井は「ヤマガタ・ラフカット!」のコーディネーターとなり、濱口は『ドライブ・マイ・カー』(2021)などで国際的な評価を得るに至る。


- 酒井耕

東京藝術大学大学院映像研究科監督領域に入学、『ホームスイートホーム』(2006)、『creep』(2007、修了制作作品)の他、濱口竜介と共同で『なみのおと』(2011、YIDFF 2011)、『なみのこえ』、『うたうひと』(いずれも2013、YIDFF 2013)を監督。現在は仙台を拠点に活動している。



- 濱口竜介

『ハッピーアワー』(2015)、『偶然と想像』(2021、ベルリン国際映画祭銀熊賞)、『ドライブ・マイ・カー』(2021、カンヌ国際映画祭脚本賞、アカデミー賞国際長編映画賞など)。地域やジャンルをまたいで精力的に活動を続けている。

 


津島 ―福島は語る・第二章―

Tsushima: Fukushima Speaks Part 2

日本/2023/日本語/カラー/デジタル・ファイル/193分

- 監督、撮影、録音、製作:土井敏邦
配給:リガード

前作『福島は語る』(2019)に続き、東京電力福島第一原子力発電所の事故により生きる土地を奪われた住民たちの証言を集めた作品。福島県浪江町の津島地区は、阿武隈山系の山々に囲まれた小さな山村。原発事故で全域避難を余儀なくされ、12年が過ぎても大半の住民は戻れないでいる。故郷を追われた人々の生の声を通して、共同体や家族、そして、生きるとは何かを問いかける。


- 土井敏邦

1953年佐賀県生まれ。ドキュメンタリー作品に『沈黙を破る』(2009)、『“私”を生きる』(2010、YIDFF 2011)。『異国に生きる 日本の中のビルマ人』(2013)と『福島は語る』(2019)の両作品は文化庁映画賞文化記録映画優秀賞。