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快楽機械の設計図ブルー プリント

Blueprint of a Pleasure Machine
Sukh yantr ka ruphala khaaka

インド/2023/ヒンディー語/カラー/デジタル・ファイル/10分

- 監督:アミット・ダッタ
アニメーション、テキスト:ゴーラヴ+アヌジ
アニメーション演出助手:ヴァサル
製作:Museum of Art and Photography (MAP)
提供:アミット・ダッタ

失われた映画都市の路地裏に隠された秘密を突きとめるために雇われた探偵。彼は、それが仕組まれたものであり、見返りのない任務に彼自身を向かわせるための罠であることをほとんど知らなかった。その身体は探索とそれが生み出す快楽に次第に蝕むしばまれていき、彼は姿を消してしまう。スパイ小説のように想像されたこの作品は、映画の残骸に隠されたシンボルと欲望を通して、彼の旅を追う。ベンガルールのMuseum of Art and Photography(MAP)による委嘱作品であり、ポスターやロビーカードなど美術館の映画コレクションから本作品は構成されている。


- アミット・ダッタ

1977年ジャンムー生まれ。2004年にインド映画テレビ研究所(FTII)を卒業。これまでに40本以上の映画を制作し、6冊の書籍を出版している。彼の映画作品は、文学の翻案、フィクション、ドキュメンテーション、ビデオ・ダイアリー、アニメーションなど多岐にわたり、実験映画や現代美術の領域で国際的に広く知られているほか、オーバーハウゼン、ロッテルダム、ヴェネチア、ベルリンなどの映画祭でその多くが上映されている。主な作品に『Kramasha』(2007)、『The Man's Woman and Other Stories』(2009)、『Nainsukh』(2010)、『The Seventh Walk』(2013)、『Chitrashala』(2015)などがある。

 


声なき証人

Silent Witnesses
Mudos testigos

コロンビア、フランス/2023/スペイン語/カラー、モノクロ/デジタル・ファイル/78分

- 監督:ヘロニモ・アテオルトゥア、ルイス・オスピナ
脚本、リサーチ:ルイス・オスピナ、ヘロニモ・アテオルトゥア、フアン・セバスティアン・モラ
編集:フアン・セバスティアン・モラ、フェデリコ・アテオルトゥア
音楽:カルロス・ケブラダ
音響:メルセデス・ガビリア、ディアナ・マルティネス、ホセ・ガビリア
出演:マラ・メーバ、ロベルト・エストラーダ・ベルガラ
製作:ヘロニモ・アテオルトゥア、フアン・セバスティアン・モラ、リナ・ゴンサレス、エバ・チリョン
製作会社:Invasión Cine、Pomme Hurlante Films

20世紀前半の激動するコロンビアの歴史を、現存するアーカイブ映像を駆使して描く想像の旅。コロンビアでは、無声映画期に長編作品が12本製作された記録が残っており、そのうち2本は完全に保存されているが2本が失われ、残りの作品については断片しか残っていない。ドキュメンタリー映画はさらに散在しており、正確な本数を把握することは困難なままである。本作は、遺されたすべての無声映画を再編集することにより、1本の架空の映画として創り上げられたものである。エフラインが、権力者で復讐に燃えるウリベの婚約者アリシアと恋に落ちるメロドラマとして始まる映画は、ジャングルの奥深くへと分け入っていくと現代的な物語に変わり、南部の農民たちの屈辱的な境遇と武装反乱の誕生を私たちは目撃することになる。


- ルイス・オスピナ

1949年、コロンビア カリ生まれ。カリフォルニア大学(UCLA)で映画を学んだ後に帰国。1970年代を通して、カルロス・マイヨロ、アンドレス・カイセドとともに、映画制作・批評活動の集団的実践を目指した「カリ・グループ(カリウッド)」を代表する映画監督として活動。主な作品に、『Agarrando pueblo』(1978)、『Pura sangre』(1982)、『La desazón suprema』(2003)、『Un tigre de papel』(2007)。YIDFF 2015「二重の影」にて、『すべては終わりから始まる』(2015)を上映、来日。2019年逝去。


- ヘロニモ・アテオルトゥア

コロンビア、メデジン出身。アルゼンチンのブエノスアイレス映画大学(Universidad del Cine)で演出を学んだ後、ボスニア・ヘルツェゴビナのフィルム・ファクトリーでタル・ベーラの指導を受ける。2018年、フェデリコ・アテオルトゥア、フアン・セバスティアン・モラとともに、コロンビア映画の伝統の再構築を目指し、映画制作会社Invasión Cineを設立。製作・共同脚本を手がけた『声なき炎』(2019、監督:フェデリコ・アテオルトゥア)は、YIDFF 2019「二重の影2」で上映された。映画批評家としても活動し、ペドロ・コスタ、タル・ベーラ、ビクトル・エリセ、ルイス・オスピナらとの対話を収録した著書『Los cines por venir』(Editorial Planeta、2020)を出版している。