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事務局より

2015-04-10 | 「みんなでつくる こども映画制作ワークショップ」報告

 冨樫森監督を講師に迎えて行われた「みんなでつくる こども映画制作ワークショップ」は、山形市、山形大学、東北芸術工科大学そして私たち山形国際ドキュメンタリー映画祭が共同で開催する初めてのワークショップでした。小学1年生から高校2年生まで、32名が参加し、企画から撮影、編集、ポスターづくり、そして上映までをたった2日間で行ないます。「こどもたちが、こどもたちだけでつくる」というコンセプトのもと、大人たちは最低限のサポートをし、あとはただ見守るだけです。

 はじめに冨樫監督から示されたテーマは「愛」。初めて出会った異年齢のこどもたちが4つの班に分かれ、「愛」について考え、映画にします。突撃インタビューに出かける班、暴走ぎみの“勢い”で物語を押し進めていく班、見事な脚本や小道具を仕上げる班……。すべてこどもたちが考え、話し合い、みんなで次のステップを導き出していきます。

 そして迎えた上映会は大きな笑いと驚きの声に包まれ、他の班のこどもたちや保護者や講師のみなさんを前に、とても誇らしげに舞台挨拶をする彼らが立っていました。

 そんな彼らを見守ることができた大人たちはどんなに幸せだったことか! (冨樫監督は上映開始ぎりぎりまで「胃が痛い」と仰っていましたが……。)

 現在編集中の感想文集からは、こどもたちは精いっぱい楽しみ、親たちはこどものことを想い続けた2日間だったことが伝わってきます。初めてだらけで不安な中、こどもたちの背中を押して下さってありがとうございました。本当にこどもたちには敵わない! またみなさんが映画を生み出す瞬間に立ち合えたら嬉しいです。

(黄木優寿 山形事務局