ともにある Cinema with Us 2021
●10月10日−11日
今回で6回目を迎える東日本大震災関連特集プログラム「ともにある Cinema with Us」。このプロジェクトは10年前、震災直後の現場に入りカメラを廻していた映像制作者たちの存在を知った企画者の、「現在進行中の状況を、「映画」を通じて共有し、新たなつながりを作る、その第一歩としたい」との強い思いから始まった。他者と時間を共有し、人と人だけでなく、過去と未来、微細な記憶と記憶の「つながり」を実感することが、ものごとの陳腐化に抵抗しうる一つの手段となるなら、まだまだ映画の果たす役割は大きい。今年もそんな、つながりと時間の重みを感じさせる4作品をご紹介する。
- 千古里の空とマドレーヌ
Madeleine Dreams - 日本/2021/112分
監督:我妻和樹 Agatsuma Kazuki
震災から1年後の宮城県南三陸町。お菓子づくりを再開した一人のパティシエと、彼の夢に共感し応援しようと集まったボランティアたちとの関わりを追う。
●10日14:00
- 10年後のまなざし
Four Perspectives: A Decade After 3.11 - 日本/2021/82分
監督:村上浩康、山田徹、我妻和樹、海子揮一 Murakami Hiroyasu, Yamada Toru, Agatsuma Kazuki, Kaiko Kiichi
「震災10年という時間について考える機会を作りたい」と「みやぎシネマクラトル」が4人の作り手によるオムニバス映画『10年後のまなざし』を制作。※英語字幕なし
●10日17:00
- ナオト、いまもひとりっきり2020
Alone Again in Fukushima 2020 - 日本/2020/95分
監督:中村真夕 Nakamura Mayu
『ナオトひとりっきり』(2015)の続編。2013年以降8年間の町の変化と、徐々に数が減っていく動物たち、変わらぬ松村直登さんと彼に牛を預けた夫婦、桜の姿を記録。※英語字幕なし
●11日15:00
- ふるさとに旅する
My Hometown - 日本、オーストリア/2015−2019/101分
監督:岩崎孝正 Iwasaki Takamasa
YIDFF 2015の「ともにある」で『自然と兆候/4つの詩から』を上映した岩崎孝正による、『自然と兆候/4つの詩から』『Memories』 『カツテノミライ』オムニバス3部作。※一部英語字幕なし
●11日18:00
ともにある Cinema with Us 2021 ライブトークセッション
「時間を撮る ― 2021年における震災後」
震災が個々人の生に与えるさまざまな影響を見つめ、またその時間の経過に向き合い、撮影を続ける映像作家たち。映像を介して長く被写体と関わりつづけるその制作の実相について話を聞く。
- [日時]10月11日[月]20:00−21:30
- [出演者]
- 我妻和樹(『千古里の空とマドレーヌ』『10年後のまなざし』監督)
海子揮一(『10年後のまなざし』監督)
中村真夕(『ナオト、いまもひとりっきり2020』監督)
岩崎孝正(『ふるさとに旅する』監督) - [司会]畑あゆみ(「ともにある Cinema with Us 2021」コーディネーター)
- [場所]YIDFF ONLINE! Zoom Webiner(URLは後日発表)
- ※国内外から参加可能。英語同時通訳付き。
※参加は無料です。