english
やまがたと映画
  • ゴジラを撮った男・本多猪四郎特集
  • ナトコのじかん
  • ヤマガタ・カテイシネマ――戦前の山形を観る
  • 山形美女列伝 II 新宿編
  • やまがた・映像の未来
  • やまがた・映像の未来



    山形未来進行形

     今回上映する2作品は、いずれも前回の同プログラムで上映された学生のその後の作品である。毎年多くの学生たちが映像を学んで卒業していく訳だが、継続して自分の作品を制作していく者の数は決して多くは無い。昨今の厳しい社会状況の中で生活と制作活動を両立させることの困難さは想像出来るが、教える側の立場から言わせてもらえば、卒業してからこそが勝負、作家として独り立ち出来るかは、継続出来るか否かにかかっていると言ってもいいだろう。今回紹介する作者たちが今後どのように迷い、挫折しそうになりなりながらも、それを乗り越えて作り続けることが出来るのか? 山形の観客の皆様にも、私と一緒に彼らを見守り、期待を持ってエールを送っていただきたいと願っている。

    (加藤到、東北芸術工科大学教授


    - みんなでうたってる

    We Are All Singing Together

    2009/日本語/カラー/ビデオ/79分
    監督:小林香織

    女子校時代に入っていた合唱部の活動が忘れられず、大学生になってからも合唱部OGの活動をノスタルジックに映像におさめ続けていた作者は、いつのまにか、母校の旧校舎取り壊し,男女共学化という現実に飲み込まれてゆく。女子校であることの意味とその存在意義を訴え続ける在校生やOGたちは、共学化反対闘争の集会でも、何故か「みんなでうたっている」。

    link インタビュー


    - 思春期亡霊

    The Apparition of Adolescence

    2008/日本語/カラー/ビデオ/25分
    監督:鏡慶吾

    幼なじみの女の子にずっと恋心を持ち続けて来た永い思春期もようやく終わりを告げ、生まれて初めて彼女と呼べる存在が出来た作者。大学卒業を目前にして、彼女との幸せな日常と、これからの人生への漠然とした不安を噛み締める。そんな時、ふと思春期時代の亡霊が作者の脳裏をかすめていく。

    link インタビュー