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映画祭2005情報

私映画から見えるもの


 誰もが一度は自伝を書ける、といいます。

 私たちのプライベート・ストーリーは語り手の肉体と汗が起点になっているだけに、どれも説得力があっておもしろい。

 それでは私文学の伝統のある日本で、テクノロジーや映像文化の進化にともない、どのような新しい「私」的映画が編み出されているのでしょうか? ドキュメンタリーが「公正中立で客観的」だという説に異を唱え、新しい主観性を提案するスイスの作品はどんなのでしょうか?

 スイスのヴィジョン・デュ・レール映画祭と共同企画で、日本・スイスの「セルフ・ドキュメンタリー」と言える最近作を3日間に渡り上映します。両国の監督を迎え、連日ディスカッションを重ね、現代の東西の私映画とその表現を深く探ってみる試みです。

 連日上映後に会場を変え、お蔵を改造したカフェ・ギャラリー「瑳蔵」で日英同時通訳つきのディスカッションが開催されます。スイスから来日する6人のゲストと日本人監督、そしてアジア千波万波など他のプログラムの招待監督たちも交えた論争が白熱しそう。

 この企画は山形後、10月15−17日に京都造形芸術大学でもリレー開催されます。さらに2006年4月にスイスのヴィジョン・デュ・レール映画祭でも引き継がれる予定です。

コーディネーター 藤岡朝子、浅野藤子


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