日本パノラマ
日本心中 針生一郎・日本を丸ごと抱え込んでしまった男
Nippon Suicide Pact
日本/2000/日本語、韓国語/カラー/ビデオ/106分
監督・脚本：大浦信行
撮影：辻智彦
編集：中西義久、大浦信行
録音：川嶋一義
製作会社・提供：国立工房
〒185-0004 東京都国分寺市新町1-8-4
Phone & Fax: 042-324-2454
2000年春、老評論家、針生一郎は韓国・クァンジュ（光州）と日本を往還した。それは彼の人生と思想の集大成とも云うべき、追憶と想像力の旅でもあった。その時、日本近・現代の闇が彼の想念と夢想にいざなわれるかのようにして、韓国、アジアの時空を越えてこの眼前に立ち表れてくるのだった。
【監督のことば】美術、文芸評論家・針生一郎の言説を通して、ねじれと歪みを伴った日本の近・現代を見つめ直したいと考えた。その事をぼく自身の想像力と人々の遠い記憶が織りなす映像のモンタージュの連なりによって、マンダラ映像宇宙として具現化したいと考え、この映画を製作した。
大浦信行
20代より絵画、彫刻と並行して映画製作を始める。天皇を主題とした版画シリーズ『遠近を抱えて』が日本の検閲、タブーにふれ、収蔵作品が富山県立近代美術館によって売却、図録470冊が焼却処分される。その他の作品に、『新ガリバー旅行記』（1974）、『遠近を抱えて』（1994）などがある。 |
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