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2003-04-10 | 金曜上映会のお知らせ〈4月-5月〉

山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー試写室を会場に毎月2回(第2、第4金曜日)上映会を開催しています。ライブラリー収蔵作品を含むドキュメンタリー映画など映画館やテレビ・ビデオなどでなかなか見る機会が少ない作品を中心に上映しています。

山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー金曜上映会

411日[金]…〈アジアン・ニューウェイヴ〉
 14:00、18:30(各2回上映、夜の部開始時刻変更)
夢の中で監督:メリッサ・リー/1999/ビデオ/26分
愛についての実話監督:メリッサ・リー/2001/ビデオ/27分
三人三色製作:チョンジュ国際映画祭/2001/3話のオムニバス
  イン・パブリック』監督:賈樟柯(ジャ・ジャンク−)/中国/ビデオ/32分
  ディジトピア』監督:ジョン・アコムフラー/イギリス/ビデオ/30分
  神様との対話』監督:蔡明亮(ツァイ・ミンリャン)/台湾/ビデオ/30分

山形国際ドキュメンタリー映画祭2001アジア千波万波プログラムで小川紳介賞を受賞したメリッサ・リーの2作品に、チョンジュ国際映画祭がデジタル映像による新しい表現を求めて3人の映像作家に製作依頼したオムニバス・ドキュメンタリー『三人三色』を上映。長編第2作『プラットホーム』でベネチア国際映画祭最優秀アジア映画賞を受賞、最新作『青の稲妻』が近日公開のジャ・ジャンクー監督の第1話に注目。


425日[金]…〈忘れ去られた映画史5 ― 片岡均特集〉
 14:00、18:30(各2回上映、夜の部開始時刻変更)
若妻の匂い監督:片岡均/主演:相原香織、大月礼子、泉田洋志/1967/70分
疵もの女体監督:片岡均/主演:珠瑠美、峰吟子、美浪十四郎/1969/70分
 参考上映 16:30(1回のみ上映)
芸者っ子監督:片岡均/出演:若杉嘉津子、幸かおる、市村譲/1964/70分

忘れ去られた映画=独立系成人映画(ピンク映画)の1960年代を検証するシリーズ第5弾。戦前日活に入社し戦後大映で10数本監督した水野洽(ひろし)が、60年代半ばピンク映画の世界に飛び込み片岡均となったのは何故か。当時の社会問題であった“人間蒸発”をテーマにした異色作『若妻の匂い』、旅回り一座の悲哀をコミカルに綴った『疵もの女体』、そして栃木県川治温泉を舞台に芸者の母と娘を描く『芸者っ子』。知られざる監督の軌跡を知られざる作品を通してたどる。


59日[金] …〈教育映画はオモシロイ!〉
 14:00、18:30(各2回上映、夜の部開始時刻変更)
通貨 ― お金の働き監督:羽仁進/撮影:完倉泰一/1952/約20分
青年と友情監督:筧正典/脚本:小林久三/主演:吉田勝美、中沢治夫/1971/30分
言葉づかい監督:山下秀雄/出演:上田耕一、住田知仁(風間杜夫)/1966/22分
ある若者の出発監督:下村尭二/主演:桑山正一、三崎千恵子/1971/30分
思いやり監督:瀬藤祝/出演:富永美子、土方弘、岸野一彦/1973/30分

全く正反対の映画ではあるが、上記のピンクと同じく短編教育映画もまた一般観客の評価の対象になる機会はほとんどない。だがどんなジャンルのどんな作品の中にも評価に値するすこぶる魅力的な作品は存在する。僕の生きる道を探し求める主人公を描く『ある若者の出発』、引っ越した仲良しの友達に忘れ物を届けようとする少女の冒険を描く『思いやり』など、バラエティ豊かな5作品を上映。


523日[金] …〈中村登の家族会議〉
 14:00、19:00(各2回上映)
家族会議/東京篇・大阪篇監督:中村登/原作:横光利一/脚本:池田忠雄/主演:高橋貞二、岸恵子、佐田啓二、小林トシ子、藤乃高子、月丘夢路/1954/117分

1981年5月20日に中村登監督が亡くなって二十三回忌を迎える。中村登は松竹女性映画の名匠であり『古都』『紀ノ川』などの作品で知られるが、倍賞千恵子や桑野みゆきの代表作『二十一歳の父』『夜の片鱗』の監督としても忘れがたい印象を残した。株屋同士の争いに恋愛模様を絡めた『家族会議』は、戦前の島津保次郎監督作品が有名だが、今回は島津監督の弟子でもあった中村登監督による再映画化版を上映予定。当時の松竹若手スターの競演をお楽しみください。


※上映作品が急に変更の場合があります。遠方の方はご来場前に番組をご確認下さい。
金曜上映会についてはこちらをご覧ください。

[会場] 山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー試写室 →会場地図
[料金] 会員入場無料(友の会会員 半年1000円 当日すぐ入会できます
[主催] 山形国際ドキュメンタリー映画祭実行委員会
[お問い合わせ] phone: 023-666-4480(映画祭山形事務局)