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　YIDFF '99 アジア千波万波で『第三世界』が山形で紹介されてから12年。YIDFF 2001では『真昼の不思議な物体』が話題になり、その後各国の映画祭にて絶賛されてきたタイの鬼才アピチャッポン・ウィーラセタクン。新作『ブンミおじさんの森』ではカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞しました。ヤマガタからカンヌへ。その軌跡を、ヤマガタで上映された初期作品と共に振り返ります。

YIDFF 2011 プレ・イベント vol. 2
映画作家 アピチャッポン・ウィーラセタクンの世界

●7月9日［土］−15日［金］18:35　※12日［火］のみ 21:00

『ブンミおじさんの森』監督：アピチャッポン・ウィーラセタクン／イギリス、タイ、ドイツ、フランス、スペイン／2010／35mm／114分／カンヌ国際映画祭パルムドール受賞

■腎臓の病に冒され、死を間近にしたブンミは、妻の妹ジェンをタイ東北部にある自分の農園に呼び寄せる。そこに19年前に亡くなった妻が現れ、数年前に行方不明になった息子も姿を変えて現れる。やがてブンミは愛するものたちとともに森に入っていくのだが……。
　美しく斬新なイマジネーション、思わず笑みがこぼれるようなユーモア、そして何より生と死に対する優しく深い洞察が、この収縮した世界を蘇らせる。タイ映画として初のパルムドール受賞に輝いた話題作。

●7月12日［火］のみ 19:00（2作品続けての上映です）

『第三世界』監督：アピチャッポン・ウィーラセタクン／タイ／1998／ビデオ／17分／YIDFF '99 アジア千波万波

■パンイーと呼ばれる南の島の風景を、隠喩的に描き出す再構築ドキュメンタリー。

『真昼の不思議な物体』監督：アピチャッポン・ウィーラセタクン／タイ／2000／35mm／83分／YIDFF 2001 インターナショナル・コンペティション優秀賞

■監督はタイの国中を旅し、出会った人たちに物語を創作してもらう。画面には、マイクを向けられるタイの地方の人々と、彼らによって語られた「不思議な物体」の物語が、交錯して描かれる。話し手により物語は次々に変容し、予想のできない展開を見せていく。斬新な語り口、魅惑的なモノクロ映像。フィクションでもない、ドキュメンタリーでもない、ユニークでサスペンスフルな新感覚映画！

[会場] フォーラム山形
[料金]

『ブンミおじさんの森』：フォーラム山形の料金体系に準じます。（下記作品前売券提示で当日1,000円）
『第三世界』+『真昼の不思議な物体』：前売800円（当日1,000円）
※チケットのお求めは、山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局、フォーラム山形にて

[主催]

特定非営利活動法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭、フォーラム山形

[問い合わせ]

phone: 023-666-4480（映画祭事務局）、023-632-3220（フォーラム山形）