2005-06-02 | | | 金曜上映会のお知らせ〈6月−7月〉 |
山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー試写室を会場に毎月2回(第2、第4金曜日)上映会を開催しています。ライブラリー収蔵作品を含むドキュメンタリー映画や、戦前の無声映画、映画史に残る名作、自主製作作品や、実験映画、アニメーションなど、普段映画館やテレビ・ビデオなどでなかなか見る機会が少ない作品を中心に上映しています。会費1,000円で月2回の上映会を半年間お楽しみ頂けます。是非ご利用ください。
山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー金曜上映会
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●6月10日[金]…〈びわこ学園 1:柳澤壽男監督を偲ぶ〉
14:00、19:00(2回上映) - 『夜明け前の子どもたち』監督:柳澤壽男/1968/16mm(原版35mm)/120分
■1963年、滋賀県野洲町に重症心身障害児療育施設びわこ学園が開設。手探りの養育が始まったばかりの学園には、元気で無邪気な子どもたちと、彼らを支えるために苦悩し格闘する職員たちの姿がありました。 医療と教育の両面から子どもたちに働きかけようという「びわこ学園」の試みの記録。障害者の記録映画に取り組んだ柳澤監督の原点ともいえる作品です。
DocBox #13:「福祉映画づくり、いってこいの関係」(柳澤壽男監督講演記録)
●6月24日[金]…〈びわこ学園 2:小林茂『わたしの季節』〉
14:00、19:00(2回上映)- 『わたしの季節』監督:小林茂/2004/16mm/107分
■古い歴史を有する重症心身障害児(者)施設第二びわこ学園を舞台に、40年間そこで暮らしている人びとや、自発呼吸ができない子どもたちの日常と心象を丹念に描き出した作品。「生きてゆく喜びと生きてゆく苦しみの間にそれぞれの人生がある」この言葉とともに始まるこの映画は、決して障害を持つ人びとが社会の中でどう処遇されるべきか、ということを問うた映画ではなく、人としての「存在感」と「こころの声」を拠り所に深いところでいのちの根源を見つめた映画です。
7月の金曜上映会は、『父と暮せば』上映と黒木監督の来形を記念して、黒木監督のドキュメンタリー作品を上映します。
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●7月8日[金]…〈黒木和雄監督特集 1〉
14:00、19:00(各2回上映) - 『あるマラソンランナーの記録』日本/1964/日本語/16mm(原版35mm)/63分
■1964年東京オリンピックを控えた君原健二。膝の故障によるスランプを克服していく姿を半年間に渡って追ったもの。青年君原の息遣いや足音、走り続ける顔の表情を追い続ける長回しなど寡黙な映像が強く印象に残る。
『太陽の糸』日本/1963/日本語/ビデオ(原版35mm)/29分
■日本の代表的な繊維メーカーである東レの高分子化学による合成繊維と、その工場設備や生産工程を紹介。さらに製品が欧米など海外でも広く受け入れられている様子を描く。東アジア圏、ロシア、スペイン等向け各国語版も作られたPR映画。
●7月22日[金]…〈黒木和雄監督特集 2〉
14:00、19:00(2回上映)- 『キューバの恋人』日本、キューバ/1969/日本語、スペイン語/35mm/101分
■革命の聖地ハバナにやって来た日本人青年アキラと、現地のタバコ工場で働くマルシアとの出会い。彼女に追いすがるアキラの姿にドキュメンタリー映像と現地音楽と松村禎三の音楽が調和して見事に重なる。キューバ国立映画芸術協会との共同作品で公開当時は自主上映作品として全国を巡回した。
YIDFF 2001公式カタログ:インターナショナル・コンペティション審査員 黒木和雄
DocBox #18:日本のドキュメンタリー作家インタビュー No. 16:黒木和雄
※上映作品が急に変更の場合があります。遠方の方はご来場前に番組をご確認ください。
※金曜上映会についてはこちらをご覧ください。
[会場] 山形ドキュメンタリーフィルムライブラリー試写室
会場地図
[料金] 会員入場無料(友の会会員
半年1000円 当日すぐ入会できます)
[主催] 山形国際ドキュメンタリー映画祭実行委員会
[問い合わせ] phone: 023-666-4480(映画祭山形事務局)