2005-01-20 | | | 山寺芭蕉記念館文化セミナー〈宗教と人間の尊厳〉 |
山寺芭蕉記念館文化セミナー ドキュメンタリー映画上映会と学芸員ギャラリートーク
宗教と人間の尊厳 〜信仰と争いのはざまで〜
- ●2月12日[土]13:30
- 『神の名のもとに』
監督:アナンド・パトワルダン
インド/1992/英語、ヒンディー語/カラー/16mm/91分/日本語字幕あり
YIDFF '93 市民賞
■監督はヒンドゥー教の遺産と文化に無意識に誇りをもって育ったが、後にそのヒンドゥーの教えが下層のカーストに属する人々や女性たちをいかに圧迫し続けてきたかを知る。普遍的な愛と非暴力を説くガンジーがヒンドゥー教徒の凶弾に倒れてから、インドはだんだんと宗教的暴力が目立つ国となっていく。この作品は、イスラム教徒の聖地バブリ・モスクが破壊される1年前に撮られたが、その破壊の恐怖を映し出すと同時に、その恐怖に直面しながら勇気と人間性を失わなかった人々への尊敬が込められている。
ギャラリートーク:常設展示「芭蕉の生涯」について
●2月13日[日]13:30- 『精神の武器』
監督:ピエール・ソヴァージュ
アメリカ、フランス/1989/英語、フランス語/カラー/16mm/90分/日本語字幕あり
YIDFF '89 優秀賞、市民賞
■第二次世界大戦中、ナチス・ドイツに占領されたフランスでは時の政権がユダヤ人を強制収容所に入れる宣言に調印したが、山間部にある小さな村ル・シャボンは違っていた。プロテスタントの牧師が先頭に立ち「精神の武器」をもって暴力に抵抗すべく、キリスト教徒である五千人の農民たちが五千人のユダヤ人を4年の間かくまい続けたのである。なぜ、多くのユダヤ人を助けたのか。答えは、作品に登場する目撃者によって明かされていく。
ギャラリートーク:「宗教文化の歴史と美」について
[会場] 山寺芭蕉記念館(山形市大字山寺字南院4223)
[料金] 映画は無料ですが、山寺芭蕉記念館入館料(大人400円、高校生300円、小中学生は土曜日無料・日曜日200円)が必要です
[主催] (財)山形市文化振興事業団、山形国際ドキュメンタリー映画祭実行委員会
[定員] 先着50名
[申し込み] phone: 023-695-2221(山寺芭蕉記念館)※定員に余裕のある時は当日まで受け付けます