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PYRAMID ― 破壊の記憶の走馬灯

PYRAMID: Kaleidoscope Memories of Destruction

- 日本/2015/日本語/カラー、モノクロ/Blu-ray/50分

監督:笹久保伸
撮影:笹久保伸、大西健児
整音:秩父前衛派
製作:秩父前衛派、大西健児
協力:KEN、横山ひろあき
提供:笹久保伸

埼玉県秩父。この地域の“神の山”である武甲山は、地域の民俗信仰上もっとも重要な山で、秩父神社の神奈備山でありながら、大企業により石灰岩が採掘され、今なおダイナマイトで爆破され続けている。本作は秩父のアート集団・秩父前衛派が、武甲山の破壊の記憶を走馬灯のように描いた映画作品。



【監督のことば】僕は日本の秩父という場所で育ち、武甲山を爆破するダイナマイトの音がお昼の合図という環境下で少年時代を過ごしました。この町では、神の山の破壊という非日常が子どもたちにとっての日常で、破壊は無意識のうちにアイデンティティの一部分となっているのです。同時にそれは、秩父の人々の心象風景上の傷でもあります。僕は子どもの頃から自分の目の前にあった「ピラミッド」を映画にしました。


- 笹久保伸

音楽家。現代音楽とアンデス音楽のギタリスト。2004〜07年はペルーに在住し、アンデス音楽を研究。演奏家としてイタリア、ギリシャ、ブルガリア、ペルー、ボリビア、アルゼンチン、チリ、キューバで公演。秩父でアート運動・秩父前衛派を始め、音楽、映画、美術、写真、芝居、講演などを行う。2015年までにCDを24枚リリースしている。