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■　　Ａ　　 ■息づかい ■プロジェクト19 ■アスファルト ■最後のドキュメンタリー ■ママゾニア ■50年の沈黙 ■沈んだ財宝 ■停められた河 ■リアウェイラ：ミクロネシア物語 ■カホオラウェ ■フェルナンド戻る！ ■血のない傷 ■ボスニア・ビデオ日記 ■　　谷　　 ■ジンギス・ブルース ■ステート・オブ・ドッグ ■見知らぬ人との会話 ■ドゥ・シャン ■電影 ■ベルリン・シネマ		ステート・オブ・ドッグ State of Dogs ベルギー、モンゴル/1998/モンゴル語 /カラー/35mm（1:1.66）/91分 監督・脚本：ピーター・ブローゼンス ドルジハンド・トウルムンフ 撮影：ヘキ・フェレム、サヒヤ・ビャンバ 編集：オクタビオ・イターブ 音楽：シャロ・カーボ 録音：リスト・リスロ　ダン・フォン・ベイバー ナレーター：マリア・ファン・ヘランド 製作：ピーター・ブローゼンス 製作会社：インティ・フィルムズ 提供：ジェーン・バルフォア・フィルムズ(Jane Balfour Films Ltd.) Burghley House, 35 Fortess Road, London NW5 1AQ UK Phone:44-171-267-5392 / Fax:44-171-267-4241 E-mail:ibf@janebalfourfilms.co.uk 　 ピーター・ブローゼンス Peter Brosens 1962年、ベルギー生まれ。エクアドルで文化人類学者として活動する傍ら、ビデオ作品を製作。モンゴルで撮影した『City of the Steppes』（1993）は、モンゴル初の自由選挙を取材したもので、シネマ・デュ・レエルでヨリス・イヴェンス賞を受賞した。 ドルジハンド・トウルムンフ Dorjkhandyn Turmunkh 1959年、ウランバートル生まれ。モンゴルで、雑誌の編集長やテレビ局の番組編成を手掛け、著名なジャーナリストとなる。彼の番組「Tobch Toli」は、モンゴル・テレビで最も人気のある番組のひとつ。劇映画『Tears of Lama』（1992）で脚本・製作担当。 野良犬バッサルは、ウランバートルの裏通りで犬捕りに射殺される。モンゴルでは、犬が死ぬ と人間に生まれ変わることは、誰もが知っている。けれど、人への信頼をなくしたバッサルは、人間に変わることに気乗りがしない。そんな彼の魂は、記憶をたどる旅にでる─牧羊犬時代の楽しい思い出、主人に捨てられた悲嘆、都会で野良犬になってからの苦闘。その頃、神話のドラゴン“ラー”が太陽を呑み込み、破壊と混沌をもたらそうと牙をとぎ始めていた…。 この、人間になりたくなかった犬をめぐる寓話のアイディアは、1993年に初めてモンゴルを訪れたブローゼンス監督が、通 りの野良犬のあまりの多さ─生死を問わず─にショックを受けたことに始まる。実際、人口80万人のウランバートルに、推定12万匹の野良犬が徘徊しているという。伝染病の人への感染を防ぐため、当局は犬捕りを高給で雇っているが、野良犬を嫌う市民もそれ以上に彼らを毛嫌いする─その理由はご推察の通 り。 [福島行雄] 　 beforenext COPYRIGHT:Yamagata International Documentary Film Festival Organizing Committee